三原氏物語

賢くて可愛くて、誰もが憧れる無敵の障害者を目指すアラサーの闘病記

鬼滅の刃 無限列車編を見て、弱くなれる理由を知った僕を置いて進め!

意識高い系快適スローライフ

 

雑談

まぁ暇。

バイトも全然お客が来ないから暇。でも勤務先が丸の内なので、遠い。

ノルマ。せいぜい卒論を進めるだけ。一年あるから余裕。だからこそ、確実に1年で仕上げる必要がある。

 

他にやること。なーんもない。だから模索中。

強いて言うならば、少しは稼げる手段を広げたい事くらいだろうか。

 

ほとんど今、定年退職したジジイと変わらない生活を送っている気がしてならない。もう老後何しようとか、そんなレベルに近い。

 

パン屋を辞めてから唐突に刺激が無くなったので、日に日に目が死んでいく。東京駅周辺はこんな目をした人があまりにも多い。新卒の社会人くらいだろうか。「これからの日本の未来を背負っていく」みたいな漠然とした希望に満ちているのは。それもだんだん丸の内、大手町というロケーションがただの殺風景なビル群に囲まれているだけだと気づいて、やっぱり目が死んでいく。基本的にあの周辺は飲食以外は大企業しか存在しないエリアなのに、そういうところに勤めていても人は賃金を得るのとは反比例するように何かを失っていくのかもしれない。

 

別に就職なんかしなくたって、こうしてバイトで金融と証券の街で働く事は出来る。給料は低いが、そういうビジネスマンと同じ立地で働く疑似体験が出来る。

 

しかもこっちはバイトなのでダラダラと14時くらいに起きてから支度をして、空いている電車に乗って客の少ない時間帯を働き、やっぱり空いている時間に座りながら電車で帰ってこれる。全然消耗しない。

 

そんな刺激もなく、ぬるま湯に浸かったような生活をしているせいで、最近自分が本当に何も出来ない奴だとようやく理解が出来た。

 

たまに気が向けばコーヒー豆の焙煎をし、独創的なラテを作ってインスタに投稿。つかの間の承認欲求を得て、それで終わり。フォームミルクの器具を洗いながら、あれはなんだったんだろう?と自問自答するのがいつものパターン。

 

そんなに刺激に飢えているのならば、ディズニーランドでも行ってくればいいのに。

 

 

ところが生憎一緒に行く人がだーれもいない。一人で行ってみる、なんて企画も口で言うと楽しそうだがやってみると絶対に辛いと思う。

 

とりあえず今入っている予定で遊ぶのは、同じく計画的に留年をする友達とお互いに卒業したらスノボーに行く約束をしただけだ。そんなのいつになるのか分かりゃしない。

 

刺激に飢えていて、且つ暇。

 

ただやってみたいことの一つが一応見つかった。

 

自宅に大量にあるマーケティングと事業戦略の本。とりあえずは一通り読んでみたものの、売るものが何もないのでこれらの優れたマーケティング戦略は、一切実践した事がない。

 

本当にマーケティング戦略って有効なの?ソーシャルメディアマーケティングで、何かフォロワーが増えたりするの? これらを1年かけて、コーヒーでも飲みながらじっくりと検証してみたいと思っている。

 

そんなわけで手始めに、一つTwitterでキャラクターを作ってみた。完全オリジナルで。

前に一度間違えてブログの投稿先をミスった、あのアカウント。

 

断じて、インフルエンサーになろう!٩( ᐛ )و みたいな安っぽい目標ではなく、どのくらい集客が出来るのかだけを実験するためのアカウントだ。

 

兎に角今までそういう類の本を読みかじるばかりで、一切実践してこなかった。誠に恥。

あんまり宣伝宣伝ばかりのアカウントにはしたくないのは心がけてきたが、もう少ししてもいいんじゃないかなぁと。

 

ただ、一番の問題なのは誰もアタイに興味がねぇってことだけね。

 

まぁコーヒー豆の販売もほとんどしてこなかったし、特段飲んでみたいとメッセージをくれた人もほぼおらず、ラインスタンプだけは何か知らないけれどコンスタントにちびちび売れているので、もっと頑張ればそれなりに毎月のタバコ代くらいは稼げるんじゃないかしら?と。

 

それがゆくゆくは交通費(定期代)、いずれする一人暮らしのための家賃を賄えるようになれればそれ以上は何も望まない。

一体商学部のくせに何を勉強してきたんだコイツは?って感じよね。

 

ってなわけで

 

アクティブログ(活動記録)

年末がビル自体が休みのため、アタイは大学に入って初めての大型連休、9連休を実現することになった。いや、嘘だ。

今年の5月には緊急事態宣言があったため、パン屋も閉まっており2ヶ月近くは何もしていなかったんだがな。

 

大学の勉強すらろくにしていなかったと思う。

6月くらいに「統計学が自宅で参考書見ながら回答出来る!!」って思って着手していた記憶があって無事に試験も受かったりしたけれど、それくらいしか勉強していないな。しかも全然身につかなかったし。

 

まぁあんまり休みすぎても案外人って駄目になるもんなのよ、特にアタイの場合は。と確信したので、今回も

 

9連休を謳歌!٩( ᐛ )و

 

なんて愚行は実行してもどうせ何もしないで終わるのだからと判断し、2日間だけ他店舗の応援に行くことにした。

 

誰もが嫌がるあの店舗。アタイの自宅からはより一層遠くなる、不便な場所。6時間勤務でも休憩があるのかどうか不明なあの店舗。同じ会社とは思えないほどブラックなあの店舗。

 

そんなところに年も越すんじゃねぇかみたいな瀬戸際に応援に行くことにした。

アタイって行動力抜群よね。

まぁ2日行けば14,000円にはなるし、いいやと。どうせ失敗しても2日間だけだし。

 

始まりの研修もこの店だった。年の瀬もここで締めくくるのも悪くないだろう。皆イヤダイヤダと口々に言うが、何がそんなに嫌だったのかアタイには思い出せないから、多分大したことないだろう。

 

 

---------一時執筆中断--------------

 

 

消してーーーー!!! リライトしたかったけれど追記することにしたーーーー!!

 

ってなわけで。。。。。。

 

 

アクティブログ(活動記録)2

 

実に内容の濃い一日だった。風呂に入りながら一日を振り返って、しみじみそう思う。

 

一応忠実に一日を振り返るが、覚悟をしておいてほしい。明らかに読者様もフォロワー様も減る。アタイは30歳でフリーターに限りなく近い大学生だと言うことを一先ず覚えておいてほしい。

 

 

ここ数日、深夜に睡眠時間を削ってアマプラで鬼滅の刃のアニメを視聴していたのはご存知かしら。まぁ3回くらいブログに書いてきたような気もするから、もうその話はええわ。ってなるわよね。

 

一連のこれまでの話だと

統計学の単位が心配だ、卒論が間に合わなそうだ、そしてその次は鬼滅と来た。

自分の中で何か流れというか、ブームみたいなものがあるのかしら。要するに一度それに囚われると、しばらく頭の中から抜けなくなるんでしょうね。

 

そんなわけで、『続きは映画館で』ってノリで無限列車に乗り込んだところで終わったアニメのファーストシーズン。

 

近々映画を見に行きたいな、そうよね、行くしか無いわ!と判断し先週くらいから「行くなら木曜だな」と画策していたの。不意にバイトの交代が2週連続で発生するもんだから、なかなか休みがとれなくてな。すんげーウッキウキして今日を待ちわびていたのさ。

 

木曜に日付が変わる頃に、ネットから映画館の予約が出来ることを知ったのよ。小売の同僚からは「見るならばIMAXが良いよ」と聞いていて、最寄りの映画館(桜木町)でそれがあるのが、駅前のコレットマーレだと判明したわけ。

 

上映時間はさることながら、スクリーンに対してどの座席を予約するのか図で示してくれている辺り、すんげー親切だと思った。こんなにヴェンリなのかよ、今時の映画館って。

 

しかもこの映画館はAmazonのアカウントと連携する事が出来て、先日ポイントを1500もつけるためにギフト券を購入していたギフト残高から支払いが出来るとあって、ほぼ実質無料で見ることが出来る上に支払いをすれば300ポイントついてくる、なんていうまぁなんと自分のためにこの世が用意されているんじゃねーの?ってくらいに人生が上手く行っていると錯覚するほどだった。

 

初めてだから失敗しないように入念に確認した上で、寝落ちするまでipadマインドマップを展開して眠りについた。

 

今日は昼に目覚めたんだな。映画館は18時からだったので、余裕過ぎた。早めにカフェでも行ってちょっと意識高そうな事でもすっか、なんて思っていた矢先にウチのハゲ(弟)から「ちょっと勉強を見てくれませんか」と相談が来る。

 

一切学んだ事のない分野の勉強を聞かれたって答えられるわけないじゃない!このハゲ!時間と調子を狂わせるなぁと思いつつも、提示された経営工学の課題はさっぱり理解が出来ない。

まず問題が何を聞いているのか分からない。かろうじて生産性をパーセンテージで求めたい事だけは分かったが、この授業には教科書が無い上に参考文献も持っていないと来た。

 

講義はオンラインで動画配信なんてもんじゃなくて、ただスライド(パワポ)がアップされているだけ。生産性を求める意義 みたいな事は書いてあっても、課題が要求する解の求め方は書いていなかったのよ。

 

仕方ないから「ggrhg!!」って言って調べさせるんだけれど、こいつGoogleの使い方を今ひとつ理解していない。駄目だ、一生負け続けるぞ。。。。 と全力で説教をかましてやろうと思ったが、個人的にはこんな奴の面倒を見るよりもさっさと薄暗いラボ(自分の部屋)から抜け出して明るくて開放的なカフェで美味いコーヒーを飲みながらMacBookを開いてブログが書きたかったわけですよ。

 

ひたすらググって、なんとか公式は見つけたものの代入するものが何なのか、また単位はなんなんだ?って疑問しか沸かなくて最終的には「てめーでどうにかしろ」と兄の威厳を存分に発揮して家を出た。安心しろ、弟よ。俺もお前も留年だ。

 

先日の転売の葛藤で結局ミロ(milo)をメルカリに出していたアタイ。約320円で買ったものを1.5倍くらいの値段(これも大凡)で出品してみたら見事に買ってくれる人が現れたわけね。

 

映画のチケットを買うよりも前に売れていたんだけれど、桜木町へ向かう途中に出品していく事にしたのよ。アタイは確実に「着払い(お客様の負担)」と明記してあって、それは間違いないはずなのに、その着払いの送料が1000円近くするのね。

 

着払いってアタイが払うわけじゃないから別にいいけど、たかがミロ、たかが600円くらいのもの、しかも本来ならばその辺のスーパーに存在するものを送料1000円も払って買う奴がいるのかと驚く反面、何か悪い事をしているみたいで心が傷んだ。かと言ってこっちが送料を負担すると大赤字になるのは言うまでもなく。

 

円満に解決出来るのか不安になりながら、桜木町を目指す。

 

ランドマークタワー、半月型のホテル、観覧車等、みなとみらいの有名なものは全てこの桜木町の駅前広場から一望出来る。写真撮る奴も結構いるけれどアタイは初めてケータイを手にするようになった頃からずっとこれをやってきているので、もう飽きている。

 

ただしあの駅前の広場には新しく都市型のロープウェイが出来るらしい。また風景も変わるのかしらね。市営だから障害者手帳でタダで乗れるわ、なんて事しか考えていなかったわ。

 

この時点で時刻は16時。予定を2時間も無駄にしている。

駅前のスタバはいつも混んでいて席が取れない上にテーブルが腰よりも低い高さのものしかないから、読書しか出来ないのは分かっていたので敢えて近隣のスタバに向うことにした。

たかが駅前の広場から信号一つ渡ったところにあるビルのスタバ(距離的には70mくらい?)は打って変わって空いていて、店内から機関車が見えるとか言う訳の分からないオシャレさが全開だった。

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空いているものの客の入れ替わりが早いのか、レジには常に3人くらいは並んでいる。昨日は出勤前にeチケットを使って2杯目が無料のキャンペーンを獲得し上司に振る舞ったので、今日は大人しくラテを注文してみる事にした。

 

スタバのレジはいつも混む。あの一番の原因は分かりづらいメニューにあると思うんだが、どうでしょう?聞き慣れないワードとサイズ、どれも魅力あり過ぎるメニューのせいで選ぶのに時間がかかる。アタイが店員ならば間違いなくイラつくと思うが、流石バイトの花形で接客のプロよね。笑顔で応対するのよ。やるじゃない。

 

ドトールの方がまだシンプルなメニューだったが、それでも客は迷うことが多かった記憶がある。カフェの宿命なのかしらね。そう思うとパン屋の頃のドリンクメニューはめっちゃ分かりやすかった。味は最悪に近かったけど。

 

近頃の若者ならば皆そうするのだろうと思いつつも、案外誰もやらない「モバイルオーダー」

 

列に並びながらスマホをいじっているくせに、スマホから注文する能力が無いのが余計に滑稽さを増す。4人くらいが順番待ちをしている中をアタイは席についてスマホから注文。出来上がれば通知が来るし、あたかも横入りしたかのようにスムーズに商品を受け取れる。クレカかスタバカードの登録が必要なのかもしれないが、あれはすんごくヴェンリなのよ。

 

小賢しい呪文のような注文が出来るのかは試したことがないが(まだ使って二度目だし)そんな意地悪な注文をしても本来のコーヒーの味から遠ざかるだけなのでアタイはやらないし、今のところは必要がないのでそれで良いと思っている。

 

注文から3分あれば出来上がるので、店に向かいながらその辺で注文することも可能なのであれは是非導入すべきよ。

 

それにしても普段は若者文化を取り入れる姿勢でフラペチーノばかり頼むのに、普通のコーヒーにしてみると急に値段が安くなるのは案外盲点だったわ。それだけメニューを吟味する余裕が無い事の裏付けかしら。アーモンドミルクミスト っていうラテを注文したのね。フラペチーノが税込みで700円近くするのに対して、あの手のラテはグランデサイズでも500円ぐらいで買えるんだから、フラペチーノが如何に高いかがよく分かるわ。所詮かき氷、ほとんど氷で原価タダみたいなもんなのに。

 

昔流行ったマーケティングの本に「スタバではグランデを買え!」ってのがあってね。内容は読んでいないが、それに従ってみたわけよ。結果として2時間経っても飲みきれないくらいの量はあったわ。

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なんとかアクティブログまで書いたところで時刻が18時となったので、駅前の喫煙所で一服してからコレットマーレの映画館へ。

厳密には45分から上映で、しかも15分前からじゃないとシアターに入れないと知ったのでもう少し遅くても良かったのかもしれない。記念に何かグッズでも買おうかと思ったら見事に何にも無いのね。売り切れ?

 

とりあえずポスターだけ写真を撮っておいた。

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まぁ所詮アニメの延長線上で、ガキ向けのコンテンツだろう。飽きて途中でスマホいじったりしないかなぁとか考えていたら、これが見事に迫力があってな。ところどころ泣ける要素もあったりして、夢中になって見ていたよ。このままずっと見ていたいとか思ったし。1500円(一応ギフト券でタダだったが)でも後悔しない出費だったわ。ipadじゃあ出せない臨場感と、立体音響ね。そう、音響がやっぱりすごいんだよ。こればかりは幾らブームが去って「あとでブルーレイで済ませればいいや」なんて言ってももう遅いくらい。

 

4年ぶりに映画館に来たが、満足して帰る事が出来た。前回来たのが「君の名は。」だったからね。シアターにも20人くらいしかいなかったし、視界にいちゃつくカップルも入らなかった上にうるさいガキもいなくて十分堪能出来たよ。やっぱ平日の夜に限るね。

 

映画を見るだけでこんなにもテンションが上がるんか、これならカフェインに依存しなくても元気になれるんじゃねーの?!٩( ᐛ )و と高揚し、明日もバイトを頑張るぞ!と意気込んで〆に少し美味いものでも食って帰ろう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と移動したところから悲劇は始まる。

 

 

 

 

 

いや、ここから先は書こうかどうしようか風呂に入りながら凄く悩んだ。なにせ風呂嫌いのアタイが今日に限っては1時間も風呂に入っていたんだからな。

絶対に以下の文章を読むと読者様は離れる。フォロワー様も50人は減る。一応何人かはリアルで知り合いが読んでいるブログだよ。全然コメントくれねーけど、大事な読者様だ。

つーか今回に限ってはコメントなんかくれるな。何か言いたいならばTwitterのDMかLINEからにしてくれ。

 

今回のブログはここまでだけでも6600字を超えているのに、まだ展開としては起承転結の転くらいだ。

 

5人いるかどうかの友達も、ついに誰もいなくなるかもしれない。大学の同期とは会うつもりもないが、これを読んだ同期は間違いなく卒業式でネタにする。しかも俺がいないのを良いことに。

 

あれだけ偉そうな三原はどうした、意識が高くて小賢しいあの三原がまさかそんな事をするなんてな。「あの人だけは絶対にそういう事はしないと思っていました・・・」って供述するって。

 

ごめんな、雑魚と馬鹿には容赦しないと言っていた前回だが、最も弱いのは自分自身だったと良く、凄く、深く理解したよ。

 

道理でモテねーわけだ。いや、これを機に恋愛も友達も新たに作るハードルが一気に上がった。というか、むしろこんな奴と一時でも友達でいてくれた事を心の底から嬉しく思うよ。

 

今最高に吹っ切れていて、これ以上失うものは何もないっていう全能感がある一方で、こんな事をしてしまった自分は生きていて良いのかと絶望しているという今までに味わった事の無い感覚なんだ。

 

黙っていれば誰にも気づかれずに自分の中での過ちの一つとして処理出来るんだが、このブログのタイトルは「三原氏物語」。そうだよ、何事も経験なんだよ。それがこのブログのテーマじゃないのか。

 

物語の割にはストーリー性に欠けているが、これも一つの出来事に過ぎない。そうやって笑って許してくれて、しかもそれでもまだ「良かったら美味いコーヒーを飲みに行きませんか?」とか誘ってくれる仲間がいてくれるならば、俺も「まだ生きていてもいいのかもしれない・・・。」と思えるのかもしれない。

 

 

今までの、あのハシビロコウみたいな雰囲気の三原さん、ヴァファリンよりも優しいミハリン、そうしたイメージを全て覆す出来事を綴ることにしました。

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じゃあ、続きを書くよ?

 

 

 

 

映画を見終わって、テンションが上った三原さんこと、アタイ。

時刻は21時を周っていてすんげー暗いし寒い上に鬼が出てきそうな雰囲気の川沿いを歩いて、昼頃に食べログで予約をしていたラーメン屋に向かっていた。

以前論文の資料を探すために下呂へ行っていた時に貯めたgo to eatのポイント。あれが2500もあるのを思い出して、今が使う時だと判断したわけだ。

 

エリア的には横浜市でも最も治安の悪い中区に入っていた。ヤンキーなんて「ごめんなさい」って言えば許してくれるが、この中区伊勢佐木町はヤクザもいれば、どこの国から来たのか分からない性風俗を生業としているセクシーなお姉さんまで色んな社会の裏がいつ飛び出してきてもおかしくない路地を歩いていた。

 

映画を見た後のテンションMAXのアタイは「今ならばどんな奴でもぶっ飛ばせる気がする!」なんて内心では思っていたけれど、別に今回は怖い人は一人もいなくて無事にラーメン屋に辿り着けた。

 

予約は出来ているのか出来ていないのか今でもハッキリとしていないのだが、白トリュフとか言う食べたこともない食材を使用したラーメンが食べられるってそれだけの理由でこの店にしたまでだ。

 

食べログでは普通に21:30で予約が出来たのに、店はもう閉店するからとか言うから予約画面を見せてなんとか食事にありつく。会計時に金を触った手でそのまま調理に入るのをアタイは見逃さなかったが、今思えばこれが諸悪の根源の全てだったのかもしれない。腹を空かせたアタイ自身も「どうせ加熱するんだから、へーきでしょ」とかナメていた。

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予約時に前もって何ポイント使用するかを入力する項目があり、そこで特性ラーメンと白トリュフたまごかけご飯という二品分の値段を入力しておいた事により、取り敢えずこれで今日はスタバも映画もラーメンも1円も使う事なく堪能出来たことになる。(一応大分前もってのチャージってのはあるけれど)

 

カフェで作業も出来たし、熱い映画も見られた。タダで美味いラーメンも食えて、本当に幸せだと思いながら帰宅をする。

 

このラーメン屋からの帰るルートとしては、地下鉄を使うかバスで帰るか も選択出来たのだが、近頃運動不足なのもあって歩いて帰る事にした。

運動は苦手だが長距離歩くのだけは唯一得意なんだ。だからあまり太らないんだと勝手に思っている。

 

徒歩で帰ると30分くらいかかる。

大体20分地点で、とあるコンビニに差し掛かる。道中こんな夜でも公園で子ども達が遊んでいて、鬼滅のキャラの名前を言いながら何かをやっているのを見て微笑ましく思ったりもして一緒に遊ぼうかなんて思ったりもしたが流石にそろそろこういう考えを辞めないと捕まると思い、通り過ぎるだけにしておいた。

 

まぁ食後だったのもあり、コンビニの軒先にある喫煙所でタバコを吸っていたのよ。話とは一切関係ない令和コソコソ噂話をするけれど、このコンビニの隣には三原が人生で初恋をした女子の家がある。つまり小学生時代の同級生の家だな。まぁ当人は結婚したり就職したりそれなりの人生を歩んでいるんだろう。アタイはFacebookが大嫌いだから絶対に調べたりしないわよ。

 

食後の一服はうめえ とか思っていたら急に腹が痛くなり始めてな。多分ラーメン屋で食った卵かけご飯、あれが駄目だったんだと思う。

 

三原は生まれてこの方、体調が良い日が逆に珍しいくらいにいつも体のどこかに不調を来しているので、別にちょっとした腹痛くらいはどうってことない。時間が経てば治まると思った。

これが間違いだった。

 

ええ、もう展開は読めたでしょう。でも詳細に続ける。

 

お前らだって経験があるだろう?好きな子の家まで徒歩で何分かかるのかを計測した事くらい。

 

恋をすれば誰だって男はストーカー気質になるもんよ。Google Mapsの理論値では12分だった。

ちょうどその子の家の隣にコンビニがあってタバコを吸っていただけ。まぁ歩くの早いし10分あれば帰れる距離だった。

 

よし、帰ろう。と。

 

最新のApple Watchで計測した、三原の徒歩でのトップスピードが1km9分58秒。

余裕で帰れる。

 

 

 

 

ところが。歩くに連れてスピードが遅くなっていく。逆に猛烈に便意が加速していく。まさかこんな腹が痛くなるなんて思ってもいなかった。一体どんな生卵を食わされたんだと恨んだ。

 

あれだけ面白い映画と美味いラーメンを堪能した幸福感なんかもうどっかに行ってしまって、肛門の括約筋に全集中する始末。劇中主人公は何度も気絶しては、その度に目覚める姿に感動したが、こちらも一時でも油断すればとんでもない事になりかねない事態だった。

 

今思えばなんでコンビニのトイレを借りなかったのか。理由は3つある。

1.今日は一日金を使わずに贅沢をした!という実績が欲しかった

2.ちょっとは近所なのもあって、知り合いが多くて遭遇確率が高かった。

3.っていうかコンビニのスタッフが小学校や幼稚園の同級生だし!

 

っていうしょうもない理由からだった。もっと言えばその時は「ただお腹が痛いだけで便意はなかった」に尽きる。

 

自宅まで残り450mまで来たところ。ここからはどんどん路地に入り込んでいき、空き家ばかりで人も全く行き交いしなくなる。あと上り坂。

 

この上り坂がいい感じに便意を催す肛門に刺激を与える。どうせ空き家なんだし、勝手に家の裏の方に回り込んで野糞をすれば極楽浄土にアプローチ出来る・・・!! なんて考えてしまった。

 

婆さんの実家は山奥だからこそ、山を分け入って野糞をするなんて事は小学生くらいまではやっていて、葉っぱでケツを拭いて清流に流す事も出来たが、ここではそうも行かない。

 

確実に異臭がすれば近所で騒ぎになる。第一住んでいるのかどうかも分からない住居というか人様の敷地でクソするなんて法律以前に道徳的にどうかが問われる。

 

「自分がされたら嫌な事は他人にはするな!」

別にウチのババアに限らず、誰だって親か先生にそうやって躾けられた事は一度くらいあるだろう。勝手に知らない奴が自分の家にうんこしていくなんて、誰がどう考えたって嫌に決まっている。

 

この閑静過ぎる住宅街にはコンビニなど最早なく、

 

誰もいない道を進むんだ〜(けやき坂 サイレントマジョリティ

 

ってなるわけですよ。

時刻も22時を過ぎていて、年寄は寝るのが早いから「トイレ貸してくれ」なんて言う訳にもいかんだろう。第一近所付き合いが一切ない地域なんだ。「ああ、三原さん。こんばんは。どうぞ一発かましていってくだせぇ」なんてホスピタリティは断じてありえねぇ。

 

相変わらず肛門は全集中をしていて、あの便意特有の呼吸をしていたところだ。「便の呼吸」とか便柱(べんばしら)とか、便柱の三原 とか余計な事を考えて気を紛らわせるように努めていたが、

 

突然不意に「別にもらしても家に帰って処理をすればよくね?」という人として終わりな発想が浮かび上がる。

 

それでも秒速30cmで自宅を目指している。世界一遅い全速力。

 

思えば人生30年。婆さんの山で野糞をする以外に、脱糞をしたことはなかった。

 

小学生の頃に同級生が朝礼やプールでもらしたのを全力で笑って馬鹿にしていた過去があった。2ちゃんねるで「お前らも当然うんこもらしたことあるよな?」ってスレに全力で笑い、こんなだせー大人には絶対になりたくないなと真剣に思っていた。

 

今日はあれだけ色んな娯楽を堪能出来て幸せだった。

 

はずなのに。

 

なんで俺だけこんな辛い目に遭っているんだよぉ

 

って感じで一杯だった。

 

小学生の頃に乗馬を体験した際、前を走る馬が全力で駆けながらうんこを垂れ流しているのを見ていて「これだから動物は・・・」なんて思っていた記憶が駆け巡る。

 

肛門は限界だった。「早く楽になれ」 幻聴が俺にそう囁く。

 

ただ残り370mくらいまで差し掛かった時に、自宅までの距離が無限に感じた。そうさ、距離なんて客観的な測り方に過ぎない。地面の凹凸や微々たる高低差も含めれば、きっと距離は無限大に近くなる。トイレまでの距離なんてただの気休めでしかないんだ。絶対に距離は無限大に等しい。

 

そんなクソ理論を数学的に証明可能だと閃いた瞬間に、諦めという概念が同時に襲いかかってくる。

 

何事も経験だよ。

ほら、お前一度もうんこもらした事ないじゃん。

うんこもらした事ない奴に、うんこもらした奴の気持ちなんて分かるわけねぇだろ。

どうせ近所は誰も歩いていないし、言わなければ誰にも分からない。

別に悪い事じゃないよ。ただの生理現象。この世にうんこしない奴なんていないから。

まだうんこもらした事ないの?

早くお前もこっち側に来いよ!

 

視界にニコニコ動画のコメントっぽいテロップが流れて来た。幻覚だと思いたい。

いつだって俺は妄想と戦って来た。

 

でも勝った事はない。

 

いつだって負け続けてきた。本当に勝利を納めた事なんて、一度もない。

 

 

自宅まで360m

 

都合良くタクシーが来ても、救急車を呼んでも、間に合わない事くらい分かっている。

3分前にウーバーイーツとすれ違うのを思い出した。てめぇが運ぶのは飯だけかよ。文字通りクソの役にはたたねぇ。

なんでドラえもんひみつ道具にどこでもドアはあるのに、どこでもトイレは無いんだよ。あ、そうかドアさえあればトイレにも通じるもんな。

 

ここまで良くもまぁ御託を並べられたと我ながら関心する。血の気が引いてきた。駄目だ、もう間に合わねぇ。

 

三原に関わった全ての人に謝罪をしたい。今までの人生で培った経験や知識、全てを駆使してもどうする事も出来なかった。物事を有利に展開させる交渉術も、どうすれば自分への利得が最大になるかを計算するゲーム理論も、この状況では全く使えなかった。

 

ごめん、本当にごめん。女子の友達が本当に少なくて良かった。それだけがせめてもの救いだった。このブログを見つけた俺の知人は、腹筋がバキバキに割れるまで何度でも読み返して、読み上げて笑ってくれ。もう俺にプライドも何も無いんだよ。

 

そしてーーーーーー今までありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三原は脱糞した。

 

 

この瞬間に脳裏に思い浮かんだセリフは「俺は人間をやめるぞ!ジョジョー!!」だった。

 

急に宇宙の果てに放り出された感覚になる。無重力に近い。血の気でも引いているのか、視界は真っ暗だ。でもどこか温かい。

 

4日ぶりの排泄。しかし人生で初の脱糞。

無限列車は8両編成だったが、この連続的なうんこは40両編成くらいはありそうな気がした。

 

同時に人生のあらゆる嫌な事から開放されたような達成感を覚える。「おめでとう、お前はこれで目出度く『クソッタレ』だ。」優しい声だった。光が差し込んでいたが、半開きの涙目に街灯の灯りが入っただけかもしれない。

 

一気に2kgは体が軽くなったと思う。生産中止のビンテージもののジーンズは重くなったが、足取りは軽い。動ける!

 

一つだけ分かった事がある。人間は直立しながらでも排泄が出来るのだと。ただしこの間、自分は硬直に近い状況になっていたと思う。ほんの僅かな時間ではあったが。

 

映画では「夢」の血鬼術を扱う鬼が行く手を阻んでいた。

 

「どうか夢であってほしい」このワードが何度も繰り返されていた気がする。ただ今の生まれ変わった自分には夢と現実の区別はついていない。

もう事なきを得た三原にとって、あの出来事はただの幸せ過ぎて頭がおかしくなっただけの状態だったのかもしれない。

 

たまたま昨日飲んだ薬の成分の配合が偏っていて、変な幻覚を見ただけなんだよ。と。

 

 

 

 

 

自宅に着いた。

一日ってこんなに長かったんだな。状況が何一つ幸せじゃないが、下痢じゃなかったのだけが幸いなのかもしれない。うんこは上手く凝縮されていた。

 

三原家は僻地にあって、庭で裸になっても分かり辛いように周りから隠れている。

玄関に入る前にうんこは汚れたビンテージのジーンズと共に処分が出来た。

 

そのまま風呂場へ直行し、1時間近く風呂で体を洗っていたと思う。全てを無かった事にするために。

 

誰にも言わなければ、誰も知ることのない自分だけの秘密だった。

だけどこの出来事も三原氏物語の一つのストーリーになるのかな、と思って書かずにはいられなかった。

 

恥の多い人生を歩んで来ました。今までは誰かと共に歩んで来たような気がしなくもないが、あらゆる信頼を失い、この妄想空間を失望に転換させた今の自分は、またゼロからの出発となる。

 

なるほど、嫌われる勇気ってこういう事か。(絶対違う)

 

何か自分の中での人生の切り替わりってのが2,3年に一回くらいある。三原の珍事みたいな事が。それがたまたま今回は脱糞だった。

 

全ての悩みがリセット出来た気がした。ジーンズは無駄になったが。

でも誰にも迷惑はかけていない。被害者ゼロ。すれちがった人もゼロ。道にクソも落ちていない。

 

良かったよ、犠牲になったのが俺だけで。

良かったよ、言葉では表せないけれどプライドっていう邪魔なものが無くなった。

 

もう同じ過ちは二度としない。死ぬまで脱糞しない。約束する。

自分の弱さを知った。愚かさを知った。このままじゃ駄目だと心の底から思った。

 

奇しくもブログを書いている最中に変わった日付、現在は12月11日。

三原がTwitterを始めて11年経ったらしい。

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11年前の俺へ。

なんかノリでアカウントを作成した記憶がある。あの当時は「オバマ大統領もやっているSNS」って触れ込みだったと思う。ちょうどmixiからの転換期でもあった。

流行するほど注目されたコンテンツじゃなかったけれど、今ではこれだけ普及しているんだ。11年前にこのアカウントを作った俺は、未だに発信を続けている。一度もバズっていないけれど、このアカウントを消すわけにもいかないだろ。まぁ古参というか老害みたいにならないようには気をつけるよ。当時は知らない人とも繋がれる事に大きな可能性を見出していたな。でもごめん、まさか11年後のほぼ同じ日に30歳になっていた俺が脱糞するとは思わなかった。

過去の自分に恥じないまともな奴になれるように努めるよ。ほんとごめん。

 

 

 

 

うん、人生のターニングポイントだ。うんこを漏らすだけで人生が変わるんだ。決してオススメはしないが。

 

最もこの危機意識が薄れているのは、コロナ禍でほぼ自宅に籠もっており「うんこがしたければ我慢しなくてもすぐに行ける」という安心感が潜在意識としてあったからこそ、こうして油断してしまったのかもしれない。加えて運動不足。確実に衰えている。ケツの筋肉に締まりがなくなっている。鍛えろ。それしかない。

 

最後にもう一度だけ、さっきと同じ自撮りを掲載する。

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うんこをもらした自分。

 

同じ写真なのに、印象が違って見えるだろう。もう元には戻れねぇのよ。

十分に変わっている三原だが、こんな現状になっちまったのはもう変えるしかねぇんだ。

 

以上。人生最大の黒歴史を更新しました。