三原氏物語

賢くて可愛くて、誰もが憧れる無敵の障害者を目指すアラサーの闘病記

アタイは正式に「アタイ」になった。

もう戻れねぇかもしれねぇ

 

雑談

若年性無敵症候群。

こんな病気はないし、アタイが勝手に命名しただけだ。ちゃんとした定義は後日に回すとして、意味は大体若さ故の過ちの塊で、大概の奴にはそれなりに努力すればすぐに勝てると本気で思い込んでいる そんな奴らの事を指している。まぁ厨二病のもう少し攻撃的で、舐めてかかる態度を前面に押し出した感じだろうか。

 

さて、この男、三原も現在31歳に突入。

あんたの同級生の〇〇君は結婚して、子供ができたらしいわよ。

 

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たまにそう言う話を聞かされるが、ここで「母ちゃん、俺も今すぐネットで女探して手当たり次第に子供作るよ!」なんて発言をしようものならば、間違いなく息子の育て方を間違えたと思うだろう。

 

ええ、確かに真っ当な31歳は月曜日の昼下がり、何かしらの労働をしているはずである。

 

親を泣かせるような事はしてくれるな。

いろんな先人達にそう教わったが、今回のブログを万が一親が読んだら最悪今回で三原氏物語は最終回になるかもしれない。

 

ってなわけで

 

アクティブログ(活動記録)

あの子、可愛いなぁ。

 

っていうか、最近の子って皆可愛くね?

やっぱあれか?ブスは交配がしにくいから淘汰される説は真実だったのかしら?

 

と思っている時期もあった。

流石に人間を30年以上やっていると、なんとなく「コイツはこんな事をしていそうな顔だな」と、想像が巡るようになるのよ。いや、妄想を全開にしているだけかも。

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冒頭の若年性無敵症候群、「本当は案外大したことねぇんじゃねぇの?」と疑い、なめて掛かるこの病気の症状が出ているのかな、大体可愛い女子を見ても「アタイだって本気出せば勝てるよ??」みたいに心のどこかでは思っていた。

 

ただし、フルで化粧をするような機会は普通、男だったら巡ってこない。

アタイの生まれつき長いまつげ、猫に小判以上に無駄なものだと思ったけれど、ひょっとしてアタイが女子として生まれてきたのならば、また評価は違ったのかもしれないなぁとか考えつつ、実際に化粧を始めるとこんなに金がかかるんだというのを知って、ますます心の底では「金をかけなくても素でキレイな人の方が得じゃねぇか」という確信に近づいていった。

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いつかガチでメイクをして、誰もが振り返る美人を演じてみたい。そういうのは思うだけにしとけ、実際にやると大変なことになるぞ。と自分に言い聞かせていた。

 

前回のブログでは性癖の話をしたわね。極論を言うと、ち○このある女の子がタイプなのかもしれない。頭おかしい。否定はしないわよ。

UMA(未確認生物)よろしく、そんな存在は少なくとも表には出てこない。多分存在したとしても、女子なのにヒゲが生えている〜 なんてオチで、がっかりするかもしれない。

それでもアタイは諦めねぇぜ。

 

どうしてこういう趣向になってしまったのかを、考察してみると結果としては「あまりに女子にモテなさすぎて、『好みの女子』という市場の中のすんごい細分化されたセグメントにポジショニングをしたから」だと思う。

 

自分で言うのも何だが、そんなに顔はブサイクなほうじゃないと思っている。キモいというワードに関しては正直毎日耳にしているから慣れたけれど、それは顔じゃなくて仕草や行動に対して、そう言われているんだと勝手に思っているのね。

 

こうして物心ついた時から、三原はイケメンだけれど何かが足りないとか、格好いいのに言動がおかしい、真面目な顔をしているのにボケるから接しづらい 等のご意見を頂戴してきました。

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あまりにもモテないもんだから、かつて恋愛本なんかを買ってみたりもした時期があった。冒頭には『なんであなたがモテないかって? それはあなたがキモチワルイからでしょう。』とあった。

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じゃあその対義語である、気持ちのいい人

になるにはどうしたら良いのか?1ヶ月くらい考えた結果、キモいとは言われなくても何の面白みの無い人間になるのが無難。に収束した。

 

それ以降紆余曲折を経て、三大欲求の性欲を克服し解脱へ一歩アプローチ(ただ病んだだけ)したアタイは、恋愛なんて金のある奴がする事だと割り切り、ひたすら他者との交流を避け、着る服もワイシャツとスラックスだけという渚カヲルみたいな服装になって一旦落ち着いたと思った。

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ところが

 

パァラダァイム・スィフト!!

 

本来ならば真っ当な人間は働いている月曜の昼下がり。アタイはアタイになっていた。

 

これに至る経緯としては、数少ない友人の1人からのご提案で「新宿二丁目に行こう」という話になり、晴れて緊急事態宣言も終わったところで、こうして遊びに出かけたわけである。

 

興味のない事には一切関心の無いアタイ。新宿二丁目というのがどんな街なのかすら知らない。ググってみれば、ゲイバーとかそういう世界があるらしい とは分かった。

ここでアタイは遂に童貞どころか処女まで喪失するのか、と色々勝手に悩んでいたがどうせ休日はいつも寝るか、珈琲を飲んで読書をするか、或いはこうして小賢しいブログを書くだけの生活だったから、それならばもうどうなってもいいや!と思ってホイホイとノリ気で賛成し、友達と二丁目に来たわけよ。

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ここに来る前は、ちょっと珈琲とパァンケーキを堪能したりもしていたんだ。マニアックな豆を取り扱う話の長いマスターのこだわりを延々と聞かされていたもんだけれど、本来ならば興味津々であれこれと会話をするのに、この日に限っては「珈琲よりも新宿に早く行きてぇ」という気持ちの方が強かった。参ったね、趣味が変わるかもしれない。

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移動中の電車の中で敢えて優先席に座り(だって障害者だもん)、俺たちも色々大変だよねみたいな話をしてたどり着いた新宿。

 

そんなに面白いものなんてねぇだろ、とか思いつつも人でごった返している。

 

そして若干地図を見ながらも迷い、なんとかたどり着いたお店。

何かが変わる。そんな予感と不安が入り混じりながら、階段を上がり入店。

 

マスクなしで会話をし、男なのか男なのか区別も付かない人たちが思い思いにお酒を飲んだりしている。身近にある路地を歩み進んだ先にある、別世界というか裏世界みたいな感覚。

地図にはあるのに、日本でもどこでもない雰囲気。いつも見た目だけは真面目を装っていたアタイが、全てを開放してアホになれるくらいの自由度の高さ。

初対面なのに気軽に話が出来る喜び。

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なんだろう、世界中のあらゆるリゾート地へ連れて行ってもらったアタイでも、こんな気分にはなれなかった。オカマの聖地、タイのパタヤとも違う独特の領域。

別府の温泉よりも脱力出来る開放感。

 

これ、知ってしまったらもう日常に戻れねぇよ。ブログを書いている今、何故かあの地に想いを馳せている。やべぇ、また生きたい。気分はGANTZの主人公みたいな状態だ。

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ルールとかそういう細かい事も良く分からないまま、誘導をしてもらって化粧に入る。

まず洗顔。なるほど、そういう作法なのか。

 

美容師に注文するかのように、「兎に角可愛くしてください」と告げ20分経った辺りだろうか。化粧ってこんなに時間がかかるのね、そしてやたら目の周りにブラシを入れるのは結構怖いね、という新鮮な気持ちを味わい顔が引きつりながらも、そっと鏡の前で目を開いてみると・・・

 

 

 

 

 

 

 

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「今ならばどんなひどい事を言われても、寛容な心で許せる気がする」が率直な思い。

次に、「可愛いは金で買える」

そして、「思ったよりもメンヘラっぽい」

 

だった。

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頑張ればいつか女子高生の制服を着たり、果ては男子にナンパされたりするかもしれないという可能性を見出し、アタイを待つ友達のところへ。

 

「可愛いじゃん!」

 

なんだろうか、男を捨てた事で得られる何か。初対面の方にも「可愛い・・・」と言われる嬉しさ。

 

どうせ俺なんて何をやっても駄目な奴・・・と卑下していた自分から、打って変わって認められた事で生じる肯定感。あ、アタイの居場所はここかもしれない・・・ BUMP OF CHIKENのアカシアという曲の歌詞にあった「魂が、ここが良いと叫ぶ」ってこういう事なのかと理解。

 

それから90分くらい、ひたすら自撮りをしていたわ。普段自分の写真なんて一切撮らないから、多分この日だけで今までの人生分くらい自分の写真を撮った。撮りまくった。

 

ジジイになってからじゃ出来ない、今、ここでしか出来ない経験。その辺の女子よりアタイの方が可愛いという万能感。なんなら鏡を見ながらシコれるとすら思った。

 

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そしてお会計を済ませ、友達と画材屋やマニアックなお洋服屋を見たりして、最後に居酒屋へ。同じ様な考え方をしていて、しかも悩みも似たような友達になんでも話せるってのは本当に大事なんだなと気づいた。

しかもお会計もほとんど出してもらっちゃってさ。有難う御座いました。

 

マスクをしているものの、敢えて化粧を落とさずにお店を後にしていたので、周りからどんな目で見られるのかは気になっていたが、アタイ自身は終始夜の電車の車窓に写る自分のキレイな姿に見とれていたような気がする。

 

貴重な経験でした。生まれてはじめて自分の長いまつ毛が羨ましがられた。帰宅して親には何があったのか話していないが、今日は出勤をして美容に詳しい女子に「化粧をしてみたんよ」と画像を見せて評価をしてもらった。「すごく良い」と。

 

生きている価値なんて全く無いと思っていたけれど、あの一時だけは自分の全てが受け入れらた。平日の昼間から女装をして酒を飲んで写真を撮っていた30代だけれど、何か人生が明るくなったような気分転換にはなったと思う。

 

相変わらず風呂に入るのは嫌いだけれど、もっとキレイを追求してみてもいいかなと。今はものすごくポジティブになっていて、「俺、昼間っからこんなことしていていいのかなぁ・・・」から、「平日の昼間からこんな事が出来るアタイってすごくない!?٩( ᐛ )و」

くらい考えも変わっている。

 

これぁやべぇぜ、癖になる。。。

 

 

じゃ、今回はこの辺で。読んで頂き有難う御座いました。

 

くれぐれも家族がこのブログを読まない事を祈る。。。

 

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