20分間のジャッジメント。
前回の続き
今、確かにアタイは「ジャッジメント」と入力した。予測変換の一番最初に「風紀委員」が出てきたんだが、疲れているのか? アタイ過去にそんな辞書登録とか、変換とかしたっけ?
anyway, 最高に自分を試されている20分間だったのは、間違いない。
えっと、前回は大学前のプロントで授業が始まるまでブログを書いていたんだったな。
そうそう。 どうもカフェで自習、作業となるとさ。 ふらふら立ち歩く事も出来ないし、基本的には食事をする場所ですから座っていなきゃダメでしょ。
ファミレスだって子供が騒いでいたら、絶対誰かが文句言うじゃないですか。親の躾もそうだけれど、あれは「ファミリーレストラン」って名乗るだけあって家族で来いよみたいな意味がある気がするから、子連れが来ても仕方ないと割り切りも必要だとは思うけど。
カフェで店内を徘徊していたら、カフェ関係者、インテリアデザイナー、或いは本当に変な人と見なされてアタイだったら間違いなくその三番目に該当しちゃう。
それで前回も書いたように、今日は昼間にrethink に行って、その後プロントでしょ。 多分4時間くらいは座っていたから、当然腰が痛くなる。
気ままに徘徊出来るカフェって無いよ。あるとしたら、店外にトイレが設置されているタイプのカフェだけだ。
やっぱり自宅で好き勝手に作業している方が能率が良いと確信した。カフェで勉強は、かなり肉体的にもキツイ。
ブログを書き終えて、区切りの良いところでようやく大学に入ったわけよ。 それでも丁度17時になるかどうかくらい。
教室に行ったら誰もいなくて一番乗りだったのね。
で、教室の入り口の前にはデカデカと、アタイが描いた例のポスターがあるんさ。
これな。
我ながら何がダメで、どうすりゃ参加者が集まるんだろうとかぼーっと眺めていたところに、ようやく次の学生が教室に入ってくるのを確認した。
社会人のおじさんやね。 目が合ったから、接客スマイルで「こんにちはー」と挨拶したアタイ。
おじさま、お仕事で疲れていらっしゃるのかしら?ふーふー言っている。
息を切らしながら「この教室暑いねー。そうだ!」とか言いながらゴソゴソとカバンを開き始める。
うちわ でも出すのかなぁと思いきや、なんと出てきたのは
と
夕張メロンゼリー
なんか訳わからんけど、有り難く頂いてしまったよ。
アタイが「出張に行かれたんですか?」と聞けば、どうやらガチで北海道から授業を受けに来たらしい。
この夜間の授業は毎週あって、何回か教室で見かけた程度の認識はあったが、マジで毎回授業を受けに北海道からやってきたのか????
ウチのキャンパスには、よくツイッターで話題になる「エレベーターボーイ」という青年が長野県から新幹線で通学をしている と噂がされていて、度肝を抜かれた事があり、
たまたま体育の授業で知り合った友人が短期間だけ静岡から新幹線で東京に来るのも大したもんだと思ったが、上には上がいるんだな。
8回分の東京〜札幌間の交通費って幾らだよ。
つーか、こんなスライドの撮影大会の授業にどうしてそこまで熱意が持てるんだ?
そんなに商法って面白いの?
授業終わったらどうすんの?また飛行機で帰るの?
月曜って平日の頭だぞ、明日火曜じゃん。仕事は?
ニコニコしてお土産を受け取ったら、向こうが勝手に喋り始めたので聞いていればどうやら教師を目指しているらしくてな。
その情熱は大いに尊敬するけれど、移動時間とか交通費とか考えれば、普通に本を買ってレポート書いて、たまに短期で東京に来れば十分過ぎるじゃねぇかよ。
計画性ってのも大事だぜ?
そんなにこの大学大好きなのかな。
まぁどうでもいいけど。
ただ、イライラしているのか知らんが、ずっと授業中グチグチ言っていた。(席が近かったから聞こえたんだ)
ってなわけで
アクティブログ(活動記録)
仕事が嫌で仕方ねぇと。それは仕事が出来ない事に起因しているんだけどさ。
アタイは戦力外なんだ。クビになってもおかしくない。
次の手を打った方が良い!
と思い込みながら、帰りの電車の中でバイト探しをしていた。 スマホってヴェンリね。
アタイがコーヒー好きだからなのか、フォローを頂いているあのサザコーヒーさんが、バイトの募集をしているのを見つけてしまった。
魅力感じまくり。 世界中のコーヒーマニアが喉から手が出るほど欲しがる、パナマゲイシャを扱うスペシャルティコーヒー専門店、しかもJBCにも出ているくらいのバリスタが働いている企業!!
うーん、なんとか雇ってもらえないだろうか。 悩んだ。
あのパナマゲイシャを自分の手で淹れて提供してみたい。 スローガンとして掲げている、快晴の青空のような一杯が抽出出来る環境!
しかも時給1100円!
これ、申し込まなかったらチャンスを逃すんじゃねぇの?
普通だったらそう思うだろ。あの人気コーヒー店で働けるんだぜ?
だけど最寄駅まであと2駅のところで思いとどまった。
アタイはそのサザコーヒーの店舗の近くにあるベーカリーカフェに勤めていて、仕事が出来なくて悩んでいる。そして病んでいる。
そんな逃げ道の口実に、サザコーヒーさんを利用して良いのかと。
つーか、そもそも幾らカフェをやりたくても、手が震えるせいでウェイター形式の喫茶店では絶対に働けないし、極力陶器も触りたくないくらいだ。
だからテイクアウトカップでドリンクを提供するスタイルの今の店を選んだってのが本音だったりする。
幾ら震えどめの薬を飲んだって、軽減はすれど、治りはしない。
世界が絶賛する1gで40円はする程の相場だと認識しているあの豆を扱うからには、お客様にはそれ相応のホスピタリティを提供しなければいけない。
いや、ダメだ。 サザコーヒーのブランドを低下させる訳にはいかない。
何か他に出来そうな喫茶業は無いのかと、また悩む。
そうこうしている内に、最寄駅に到着する。
皮肉かどうか、「バリスタ」という漫画の主人公、蒼井香樹と同じ最寄駅なんだよね、実は。
夕食がまだだった。
自宅は東口なのだが、そうすると前々回に書いた、味の分からない牛丼屋があるだけ。
たまには西口に行ったら何かあるかなぁと思い、いつもと逆方向に出てみるといつのまにか日高屋が存在していた。
ラーメンは食べると絶対に翌日体調が悪くなるので、ニラレバ定食を注文してみた。 牛丼と同じくらいの値段で、このボリュームでそこそこ野菜も摂取出来るならば、十分満足だ。
次から深夜に飯を食べる時は日高屋にしよう。
それにしても、こんなに安くてしっかりした飯が食える大衆食堂みたいなチェーン店、時刻は23時前で、生き生きと働いている社員っぽいおばちゃんは、なんでそんなに頑張れるのかと不思議でならない。
北海道のおっさんと言い、このおばちゃんと言い、本当にアタイと同じ人間なのか?
そんなに儲けの良いスタイルの飯屋じゃないだろうに、言葉遣いも丁寧で、ハキハキしている。
こっちは飯代を払って腹を満たしたけれど、逆に接客のスキルを教えてもらった感じがした。
駅から家までの道中、まず国道1号の信号で一旦足を止めてLINEの通知が来ているのを確認した。この信号がスムーズに渡れた試しはない。
まぁいい。連絡は、バイト先の店長からだった。
「明日急遽入れない?」と。
なんとなく、まだ自分が必要とされているような感覚と、三原で良いから来てくれみたいな、存在しても良いんだよ っていう感じが嬉しかった反面、その明日のシフトはほとんどが新人と、全部の業務を教わっていない人たちばかりだったので、
出勤すれば100%アタイが一番能力的に出来ない例の閉店作業を任されるのは想像がついた。
自宅まで20分間、歩きながら出勤すべきかどうか考えていた。
ちなみにこの時点では敢えて店長からのLINEに既読はつけていない。
今、自分が試されている。 配置は前回怒られた時と変わっていないはず。
でも、自分がヘルプで入って他人の退勤時間が遅くなるようなダサいオチにはしたくない。
でも、これがもし時間通りに終わらせる事が出来るならば、アタイはもう出来ない仕事はほぼ無くなるし、自信もつくし、自分が変われるとすら思えた。
自宅の近くにはタバコ屋があって、当然深夜だから店は閉まっているが灰皿は設置されているのでそこで一服してから帰るのがアタイのルーティンなのだが、
ウダウダとアタイが迷っている間に、ヘルプの人が見つかったらしい。
この20分間の選択はなんだったんだろうか。
もしあの時横断歩道で「はい!俺明日出られます!!一生懸命店に貢献します!宜しくお願いします!!」と返事をしていた場合の自分と、
葛藤に悩まされてタバコを吸いながら文字通りくすぶっている自分では、
なんとなく前者の方がまだ誰もが憧れる障害者に近い気がするよね。
この出勤しなかった自分が得られる4時間で、一体何が出来るんだろうか。
普通にバイトしていれば4000円ゲット。 フリーになった4時間を勉強するか、読書、ブログ等にあてるか。
機会費用で考えれば、断然バイトをしていた方が有意義なんだよ。機会費用は経済学の用語だったと記憶している。
そして経済学は「選択の科学」とも言われていて、この今書いているブログを読み返してみるだけでも、1日で膨大な数の選択が自分に要求されているとわかる。
しかしながら、選択の科学と言えど「あの時こうしておけば俺はまだ・・・」みたいな、間違った選択や、選択をしなかった場合のリスクに関しては、今のところ経済学ではゲーム理論でしか取り扱っていないだろう。
残念ながら通信ではゲーム理論が学べる科目は、数学しかないんですよ。
アタイはこれから10分かけて、如何に働かなくて済んだ4時間を有効活用するべきかを考えて、
今から真剣に簿記を勉強して資格を取るか、来年の6月まで有耶無耶にするかをまた選択する、というか決断する
更に、このまま精神病が悪化するのかどうかを十分に考慮して次の仕事を探しつづけるのかどうかまた悩むのだろう。
じゃ、今回はこの辺で。
目が覚めたら、サザコーヒーさんで先日購入させて頂いたケニアを抽出して、自分の味覚を確認してみよう。
強ち「朝飲むコーヒーの味で1日の運勢が決まる」ってのは嘘じゃないのだけは覚えておいてほしい。
では。