三原氏物語

賢くて可愛くて、誰もが憧れる無敵の障害者を目指すアラサーの闘病記

俺たちはオリンピックを楽しめるのか?

一年もそろそろ終わりにさしかかっておりますが・・・

雑談

見たものにすぐに影響される。洗脳されやすいとでも言った方がいいのだろうか。

先程コタツに入ってダラダラと「あと4日働けばスノボーに行ける」とか妄想に耽っていたところよ。年末商戦とか言う言葉は死語になっているんじゃないかってくらいに、繁盛していたウチのバイト先は少しだけ客数が減ってきている感じがした。

お気楽なバイト風情。そうさ、売り上げも気にしなくていいし、クレーム対応もない。 ミスれば社員が謝るし、客が減れば仕事は楽になる。

今年はクリスマスが平日にあり、大晦日も首都圏から離れた場所でアタイは過ごすので丸の内の最寄駅でもある東京駅がどれだけ帰省ラッシュでごったがえそうが、店が繁盛する、しないは全く関係がない。

アタイはただ今週の4連勤を経てそのまま東京駅のバスターミナルから高速バスに乗るだけ。睡眠薬を導入して強制的に5時間程度眠りにつき、目が覚めればゲレンデに到着している。それにしても身体がいてぇなぁとか言いながら、滑走を楽しんでいる。

そんな妄想をしていた。

たまたま居間にその時アタイがいて、たまたまテレビがついていて、チャンネルがNHKだった。

時刻は21時になり、「なんかよく出来たCGの動画だなぁ」とか見つめていたら、それが古い漫画(アニメ映画)のAKIRAだとすぐに分かった。

最新のCGでリメイクされたのだろうか、

たかがコンテンツに対して(いや、すげー作品なんだけどさ)受信料を払っているテレビ局がピックアップするんか?どうせリメイクのAKIRAを作っているスタジオではスタッフがこんなに大変な思いでシーンを作り上げているんです、みたいな内容だと予想していた。

ところが例のバイクと主人公の金田っぽい(声が違う気もする)人物が現代の東京を走行しているこの番組が予想以上によく出来ていて丸々見入ってしまったのよ。

そもそもこの漫画自体はアタイが産まれるよりも6年前の1984年辺りに出版された作品で、35年前の作品なのに、舞台は2019年の東京、しかも翌年に東京でオリンピックが開催されている設定の世界での話なのよ。

今回のこの番組の内容が(今日で3回目らしい)来年の東京オリンピックに向けての交通インフラの整備と現場の実情みたいな感じでして、羽田空港には1日に50便も飛行機が着陸するようになり、

東京港には大型のタンカーが常に発着、扱うコンテナの数も1万を超えるけれど運ぶトラックが多すぎて大渋滞

空も陸も大変だわ!

俺たちがなんとかするしかない! と言う印象だった。

物流も問題だらけで、渋滞を緩和するためには新しい道を作ろうというプロジェクトが空港でもコンテナでも実際に起きている。 しかも10年かかるような作業を東京オリンピック開催決定から着手して、そのオリンピックが行われるよりも前というタイムリミットが正味4年も無い状況で完成させなくちゃいけない、アタイなら逃げ出すような仕事に密着していた。

この番組で感動したところは、登場する人物全てが愚痴も言わずに責任という言葉では軽すぎるくらいに重大な任務を確実にこなすところで、

やりたくない、逃げ出したい、もう死にたい とアタイならば泣きたくなるような現実を、それでもやり抜く頭の上がらない人ばかりがいるわけよ。しかも皆優しい感じが画面越しでも伝わってくる。

こういう基盤を作るには必ず高度な集中力と、問題対処能力が問われる。確かに凄い。

凄いんだけれどさ。必要だとも思うわよ。

でもさ、そもそもやる必要が本当にあったかどうか?ってのは、あまり問題提起されていない。

東京港からコンテナを積んだトラックが出発すると、いきなり4時間近い渋滞に巻き込まれているシーンがあった。トイレに行けない、寝るわけにもいかない、ちょっとトラックを止めてコンビニなんか入れるか、腹も減るわ、挙句には運送にはタイムリミットがあるし、遅れた場合には賃金が発生しないどころか渋滞は労働時間に含まれないという絶望。

もう一本道路があれば違うのに。そりゃそうだ。

そこで建設中だったのが、オリンピックでの移動手段とルートの確保も兼ねての都心へ向かう海底トンネルだ。

どうして地上に作らないのかはあまり触れていなかったが、恐らくそうするとタンカーが港に入れなくなるからだと思う。

物流の絶対量は過去とは比べものにならないくらいに現代は増えていて、そりゃあ道も混雑しますよ、うんうん、分かる。

その一方で、羽田空港には50便増えると予定が決まっており2分に1便が着陸するって話よ。

これ以上滑走路を増やそうにも、もう埋め立てる土地がない。 空ならば地面と違って3Dだから飛行機どっから来たって順番に誘導すりゃ良さそうじゃん、って残念ながら空には空で空路というものが決まっていて好き勝手に飛び回ってりゃいいんだよ!ってわけにもいかない。

あんな世界的に見ても大した広さじゃない羽田空港に、2分に1便が到着しちゃってキャパシティー大丈夫なのかよって心配がある。

山手線もそのくらいの本数だったりするが、訳が違う。電車は問題が起きれば最悪止められる。しかもレールだし、時間はかかっても停車は出来る。

飛行機は残念ながら停止する事が出来ない。複数のルートから飛行機が羽田に向かってくる。

到着した乗客は空港から出るために、また道路を使う。これが詰まればどんどん空港には人が溢れるのに、一向に吐き出す事が出来ない。新しい道路が欲しい!ってなる。

ここまで考えた上でオリンピックを開催すると想像していたのだろうか? オリンピックで海外からの客が来れば経済効果は増すかもしれないが、負担の方が大きくない?

もっと言えば、来年のオリンピックが楽しみで待ちきれない!!٩( )و ってワクワクしている人いる?

周りに「来年は3つの競技を観戦しに行くんだ!」とか意気込んでいる人います?

暇な年寄りだけじゃない?

はっきり言ってしまえば、別にオリンピック中止になっても残念な気持ちになる人そんなにいなくない?

しかもオリンピックが閉幕したら増設した道路はそんなに多用されないかもしれないじゃん。

現場で働くおじさん達の必死さは伝わった。すげー伝わった。 海底トンネルが接続出来たシーン、感動したわ。

子供がいるならば「パパがこの道路を作ったんだぞー?」とか言いたくなるわ。誇りに思うわ。

でも「せっかく作ったけれどオリンピック過ぎたらあんま使い道なくなったわ」とか言われたら悲しくねぇか?

ここまで周到に働かせて、最悪コンテナの積み降ろしをするガントリークレーンの操縦士が不足したら元も子もない。港に届くコンテナを扱える人が210人だぞ。たったの。

そんなわけで色々問題だらけの上で日本の物流は成り立っている(もしかしたらいつ終わってもおかしくない?)状況なんだな、と考えさせられる一見でした。

来年どうなるんだろうな?

ってなわけで

アクティブログ(活動記録)

バイト3連勤。3日働いたくらいで、何を。 そりゃ普通の人ならそうでしょう。ただミスなく3日を終えられた、それだけが今自信となって満ち溢れている。

3日目の終わりにバイト先から東京の叔母の家に直行。パンを渡して飯を食わせてもらい、誠にありがてぇことに年末の可処分所得が1万円増えた。

近頃処方薬が変わったからなのか、それとも単純に昼夜逆転がまた逆転したのか朝型になってしまいました。目覚まし時計よりも早く起きる。 今日あった質問箱の内容で睡眠時間を訊かれたので「4〜15時間」とは答えましたが、ここ一週間の平均睡眠時間は1日6時間くらいです。

8時間は寝なさいと言われていても、周りの環境でそうもいかねぇのよ。

今日は叔母の家で寝泊まりをしたので起きて出発してから、叔母の家の近くにあるアタイのバイトでの別の店舗に寄ってみました。

知っているスタッフがいて、雑談を交わしてパンを買って帰ったところよ。 同じ看板の店でもこんなに雰囲気がちがうんだと驚き、また同じ商品でもこっちの方が美味そうだなぁとも感じたところよ。

この店限定のパンを買ったんだけれど、アタイがパンを買うのって1年ぶりくらいかもしれないわ。

それから六本木まで歩いて行き、美術館を2つ巡ってきたところ。 国立新美術館。多分6回くらい来ていて、そろそろ先進的なこの建築にも飽きたところよ。黒川紀章設計だったかしら。

今はブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年 という企画が開催されていて、正直全く楽しみじゃなかったわけよ。日曜だっつーのに、全然人がいなかったし。

近いし行ってみっか。くらいの感覚ね。アタイ無料で入れるし。

それで行ってみると、モネの絵画も見れちゃうわけ。じっくりと。人が周りにいないから。

こういう代表的な美術家よりも、ある一枚でアタイの足は止まる。 基本的にタダで観れるようになってから、アタイは1枚の絵を10秒くらいしか見なくなっている。

ちょっと表現が面白いな、とか思ったら1分くらいかな。

今回一番印象に残ったのが、

フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー という全然聞いたこともない画家の作品〈ウィーンのマクダレーネングリュントの物乞いの少年〉

だった。 大概の人は素通りしていく。ただ、アタイには何か惹きつけられるような魅力があったんでしょうな。

金髪のイケメンみたいな少年で、顔は綺麗でも服はボロボロで汚らしい。ぎこちない笑顔で、金をちょうだいと言わんばかりに手を差し出している一枚の絵。

青い瞳が綺麗なのだが、どことなく底辺感を臭わせるイケメンだけれどなにかが足りない表情。

2分くらいは見ていたと思う。

今回の観覧にしては長かった方で、40分くらいはいたかな。 最後に恒例のグッズ売り場で毎度毎度ハガキを買っていく。

その物乞いのハガキが欲しかった、いや、ハガキじゃなくてもいいから何かモノとして残しておきたかったけれど、残念ながら分厚いパンフレット以外には存在していなかったので、諦めた。

この長い作品名をググればまた見られるのだろうか。明日になったら忘れていそうなもんだが、もう一度見られるのだろうかと考えながら美術館を出る。とりあえず今回は印象に残ったものを2枚買っておいた。また自宅の三原ギャラリーが賑やかになっちまうぜ。

雨が降ってきていて、濡れながら次の美術館へ向かう。

21 design sightという意識の高そうな美術館だ。ここもタダだけれど、通常は1200円とられるのね。

美術館にしては珍しく、大概の館内の展示は撮影可能だった。

26人の選りすぐりのデザイナーの原画や思考をアウトプットしたメモなどが展示してある。中には折り紙や針金の造形などで形状ごと記憶に留めているようなものまであった。

しかしこれだけの人数がいても、アタイが知っているのは隈研吾だけだ。膨大な量のメモが展示されていて圧倒されたけれど、あまり面白くはなかったわね。

そして何回かこのブログで書いてきた、例の意味あんの、そのマーク?であるヘルプマークのデザイン案のスケッチも展示されていた。

今普及させているこのマークが一応は完成だが、そこに至るまでの軌跡を見ていると「こっちの方が伝わるだろ」と思うのは否めなかった。大体おめー、その手の困っている立場の奴じゃねぇだろと。

ここの美術館でもいろんなデザインの道具が販売されていたが、結局1円も使わず。

六本木では最後にstreamer espresso という店で雨に濡れて寒い体でラテを堪能していた。 渋谷の店はラテアートの世界チャンピオンがいたんだけどな。 ここの店はバイトの女子がワンオペで一生懸命頑張っていたけれど、しんどそうだった。

帰りはバスに乗りたかったので、みなとみらいで下車をした。 バスの待ち時間まで余裕があったので、以前お世話になった母バイト先のドトールに行って上司に挨拶をしようと思ったが不在だったのでタバコだけ吸って帰ってきた。

何人か知っているスタッフもいたけれど、まだいたんだ。という感想の方が強い。 つまりあのバイト先で仲のいい奴いなかったんだよ。その点では今の方が恵まれている。

それでも少し仲の良かった女子もいたので、叔母の家で貰ったポカリスエットを差し上げて帰宅してきた。

アタイが家に着いて日付確認してみたら賞味期限が切れていたんだけれど、向こうは気づいていない事を祈りたい。

まぁ年明けにコーヒー豆を買いに挨拶に行こう。

ニューイヤーブレンドを毎年ドトールで買っている。アタイが働いていた時の新春ブレンドがみかんを彷彿とさせる味で大好きだったが、今年のは外れ。次の新年はどうなるやら。

アタイが漠然とコーヒーをキメていても、その裏では莫大な労力がかかっている事をさっきの番組を通して再認識したので、極力無駄な豆の使い方はしないようにしましょうと思ったところよ。

来たる2020年、オリンピックもあるしアタイも卒業する年度に差し掛かる。 進路なんて全然決まらねぇし、果たしてどうなるやら。

じゃ、今回はこの辺で。