三原氏物語

賢くて可愛くて、誰もが憧れる無敵の障害者を目指すアラサーの闘病記

一日で一生を振り返る。〜新たな気付きを得られた自己ベスト〜

一日で1150kcalの消費!!٩)> ᐛ く (و

 

 

アクティブログ(活動記録)

前回のブログの予告通り、美容院に行ってからお台場の日本科学未来館へ行ってきましたのよ。っていう話ね。以下、詳述するのでそれ以上の話はしないと思って頂戴な。

 

AM8:00起床。

このくらい気温も暖かくなってくると、自然と8時には目が覚めるわね。月曜の早朝。普通の人は1週間で一番テンションが低い時間だと思うけれど、アタイは元気。天気もいいし、お出かけには最適な一日だと判断したわ。

 

ドライレーズンをヨーグルトにぶちこんで食べる。その後にコーヒーを飲みながら一服する。これがアタイのルーティンよ。ちなみに今日は給料日なんだけれど、想定していたよりも手取りが少なくて、本当は遊んでいる場合じゃないのよね。。。

 

来月からは格段に節約を意識するわよ。とは言っても、月10万で暮らしていて、更に切り詰めるんだから客観的に見たら恐ろしいことをしているわ。

 

気を取り直して、洗濯をしつつ眉毛を整えていたのさ。週に1回は整えないと、すぐに雑草みたいに生えてくる。永久脱毛は今の所考えていないわ。どうでもいいけれど、アタイ含め統失って眉毛太い人多くね?それが嫌で無理やり細くしているんだ、ここだけの話。

 

案外洗濯がスムーズに終わらず、11時の美容院にはギリギリの到着となった。しかし、さすがアタイ!やっぱり遅刻はしない。この時点で12分は歩いたわ。美容院では注文通りのジェンダーレスな髪型にしてもらえた。月に一度、美容院でつむじのハゲ具合を鏡で確認するのが地味に習慣となっている。やっぱり気の所為か、薄いんだよな。タバコの吸いすぎか?

仕上がった髪型はまぁまぁで、今回も「つむじは拡大していないな」と安心して、山手線で上野駅を目指す。

 

なんでお台場に行くのに、上野に向かうんだ?と。そこは、都民障害者の特権ですよ、「福祉パス」 横浜ですらアタイの最寄りのバス停は1時間に一本しか来ないのに、都内だと23区内ならば10分に一本は来る。一体都バスって全部で何台あるんだよ?ってフェルミ推定しようかと一瞬思ったけれど、これ考えているだけで一日が終わりそうだからまた今度の機会にしましょうね。それでもバスが無料で使えるのは有り難いわ。アタイなりの感謝の気持ちとして、必ず運転手には乗車券を提示する際に「お願いします」と頭を下げています。これから稼いで世の中に還元していく気持ちを忘れちゃ駄目よね。。。

 

ちょっと話が飛んだが、上野から少し歩くと「上野御徒町」っていう都営大江戸線の駅があるのよ。これが都営だから無料なわけね。そこから門前仲町で降りて、「初めて来たところだし、安くて美味いランチを食べよう!ただし来月は贅沢すんな。今日は給料日だし許せ」と勝手に覚悟を決めて、「こうかいぼう」さんに入店。めちゃくちゃクオリティの高いラーメンが700円。ちょっと並んだけれど、接客が物凄く丁寧な方がいらっしゃって、全然待ち時間が苦じゃなかった。接客本来のあるべき姿を見習った気がするわ。皆当たり前のようにスマホをいじっていたけれど。

 

席についてからラーメンが提供されるまで、ちょっと時間があったので何気なく「食べログ」で店の評価を見たのさ。

 

接客は丁寧、出てきたラーメンは箸を止めることを忘れるくらいに美味!店内は清潔だし、行列を待たせるように感じさせない工夫がこらしてある。個人的には「文句のつけようがない」と判断したんだけれど、このアプリだと評価は3.79なのね。

 

星4.6くらいだろうと感じたけれど、食べログのユーザーってどんだけ評価厳しいんだよ。皆そんなにいつも美味いもん食ってんの?少なくともスープや麺からラーメンを作ったことのないアタイにとっては、このクオリティで700円は安すぎると感動していたのに。

或いはたまたまレビューを書いている人たちがラーメン業界の人ばかりなのか。うーん、謎。

レビューは読むと「そういう先入観を伴った味になる」とアタイはいつも思っているので、実際になんて書いてあるのかは知らない。あと、基本的にチャーハンとカレーくらいしか作らないアタイにとっては、幾らお金を払っているとは言えど、人様の作ったご馳走に対して点数を付けるなんてありえないから、そのへんは割愛するわ。

 

近所にあったら間違いなく週2で通いたい店だなぁとは思っている。

 

 

腹が幸せで満たされ、ちょっと疲労感が出てきたところで門前仲町発、東京テレポート行きの都バス [海01]系統に乗るアタイ。1分差でバスを逃したけれど、次のバスまで9分間。まぁこのくらい余裕で待てるわよ。

 

「平日にお台場に用事のある奴ってなんなの??」って感じしかしないんだけれど、それでも座席が7割くらいは埋まるほどの乗車率だったわ。地理感が無かったので知らなかった、ちょっと行くと東京海洋大学越中島キャンパス(高校時代の第一志望校だった)が見えてきた。学内に船が飾ってあるという面白い大学。現役の頃はここで物流の研究がしたかったんだよなぁとか、思い出すと同時に「実は3回落ちている」という情けなさ。自己推薦、前期、後期。

 

ちらっとキャンパス内を歩いている学生が見えて何か羨ましく感じてさ。つい先月日大通信を卒業したのに、まだ大学に未練があるのかと。仮に来年の春に東京海洋大学に通えるようになったとしても、別に将来が安定するわけでも、お金が貰える保証があるわけでもないのに。キャンパス内に物流のコンテナがあるんだよね、あれをガラケー時代の俺は待受画像にしていたんだ。学祭でモツ煮を買った際のイベントでじゃんけんに勝って、クジラのひげをもらったこともあった。今でも実家で大事に飾ってある。あれで運を使い果たしたのかなぁ。とかモヤモヤ考えていた。

 

バスが進むに連れて巨大な物流倉庫の見える地域を通り過ぎ、豊洲に入る。倉庫からいきなり街になる。豊洲に来るのも初めてだったけれど、タワマンの数々には圧倒されるわね。幾ら車窓からとは言え、上ばかり見上げていたら眼球が痛くなったわ。今もまだ痛い。

 

同じ国、というか同じ東京なのに人によってはこのマンションの最上階に住んでいるんだよなぁとまた考えさせられる。貧乏人の僻みかもしれないが、エレベーター止まったらどうするんだろうとか、わざわざ地上に降りて買い物するのめんどうくせぇよなぁとか妄想が止まらない。コンシェルジュが代わりに買い物に行ってくれたりするのだろうか。マンションの数々を見ていると、中には敷地内にタクシーが入っていくのを見かけたりもする。そうか、お金があるとタクシーを使うという選択肢が増えるんだなと、無料でバスに乗っている自分からしたら世界が違うな。まぁ彼らが高額な税金を払ってくれるお陰で、私みたいな弱者が福祉の恩恵を得られるのだから、巡り巡って全ての人に感謝をすべきなのだろうな。でも豊洲の魅力だけは分からなかった。市場が近くにあるから、飯の鮮度が高いとか??噂じゃタワマンの高層階では「炊いた米の芯が硬い」なんて聞くけれど。

 

豊洲を抜けると、巨大で奇抜な建築の数々が目に入るのよね。いちいちあれはなんだろう?と疑問に思っていた。「テニスの森」とか、たかがテニスだけでこんな規模の施設作っちゃうのかよ!ってくらいにすごかったし、コミケの総本山的なビッグサイトが見えた時は「こういうのに夢中になれる人生も楽しいのかもしれない」なんて思ったりもしたわ。

 

気がつくとフジテレビを通り過ぎて、日本科学未来館前に着く。乗車時間は大体35分くらいかしら。ここには2回くらい来たことがあるけれど、どこか新鮮な気分でした。

 

最短ルートで行くならば上野じゃなくて新橋からゆりかもめという手段があるけれど、時は金なり。そう、金が払えないのならば時間をかけるしかないのです。到着した時点で14時を周り、閉館まであと3時間しかない。

 

受付で障害者手帳を提示することで、入場券をいただき、広々とした吹き抜けの空間に入るのね。特別展の『きみとロボット』、これがちょっと気になったので足を運んでみたのだけれど、実際に触れたり体験出来たりと面白かったわ。

 

どうも子供向けの企画(大体博物館ってそうなのよ)で、「これはどうしてこういうデザインなのか、どういう仕組で動いているのか、何を素材に使っているのか」と、疑問は絶えないし出来ればその辺の学芸員に質問攻めにしたかったんだけれど、バイトなのか若い学芸員同士がおしゃべりをしていて道を塞いでいたのだけは、ちょっとなぁと感じてしまった。

 

それでも、ロボットが道具から補助、そして身体の拡張等へと時代と共に流行りというか目的も変わってきていることに気づけたのは良かったわ。自分の身体に磁石を仕込むことで、新たな感覚器官になる、みたいな話が未来感ありすぎてぶっ飛んでいたし、敢えて人間にしっぽをつけることでサポートの役割になるとか、遠隔でロボットを操縦するVRゴーグルとか「話には聞いていたけれど、実際体験してみるとこういうもんなのかー」と思うところはたくさんあったわ。

 

石黒教授のアンドロイドとか、本人に会ったことはないが実際にその場にいるような気分にはなったし。それでもやっぱりロボットは呼吸をしないから、生物と見分けがつくんじゃないかなぁ。画像じゃ分からないけど、ケツの辺りからへその緒みたいにケーブルがつながれているのは、なんとなく面白かった。

 

見入ってしまって、この企画だけで2時間近く滞在していたわ。それから大急ぎで常設展に向かって、すでに見たことのある展示はスキップして、今回初めて見ることになる落合陽一氏が監修したデジタルネイチャーの世界観を堪能してきた。

ロボットは当面、人間と区別がつくけれど、画像、映像、音は最早自然との見分けがつかなくなったなと良く分かった。まだスマホでは再現出来ない機能とかもあったし、メディアアートってこんなことも出来るんだ、という斬新な感動もあった。眼球を覗くと自分が見えるという作品が展示されていてさ。

今日髪を切ったばかりだからなのか、どうもつむじがデカイ気がしてならないのよね。。。

 

デジタルネイチャーはアタイにはまだ早かったかしら。早い内にアートネイチャーに足を運んだほうが良いかもしれない。でも落合氏の研究に育毛促進の波動に関する研究があったような気がする・・・。

 

月曜だからなのか、全く館内には人がいなくて17時の閉館に合わせて外に出たわ。アタイにとってのお台場って「無駄に広い埋立地」の印象しかなくてさ。でも折角わざわざ時間をかけて来たんだし、お台場の魅力をもっと知りたい!と思って、スマホは撮影以外の使用禁止ルールを自分で設定して散歩を始めたのよ。

 

夕日が西の方に沈むのを感じながら、ひたすら歩く。フジテレビも見学は終了していて、「芸能人に会えるかも!(そもそもここ数年ろくにテレビを見ていないので、芸能人と、ちょっと整形したきれいな人の区別がつかない。これもデジタルネイチャーなのか)」とか期待していたが、何も起きなかった。

 

 

ロボット展を見たばかりだと言うのに、等身大のガンダムを見ても「でけぇなぁ」くらいの感想しか湧かず、

 

自由の女神(ニューヨーク名物のあれ)を見ても、「実際に見た実物はもっと大きいぞ、なんのために作ったんだこれ」で、あっさりと通り過ぎ、

お台場にビーチがあることを改めて認識し、「そういやオリンピックの頃に大腸菌がどうの・・・とか言ってなかったっけ?」とか思いながら波打ち際で楽しんでいる人たちを見て「若いって無敵だな」とか加齢臭の溢れる感想しか出てこず・・・。

 

普通にバスに乗って再び30分程度揺られて門前仲町まで戻り、さっさと帰って近所の銭湯で疲れをとって整い、ビールでもキメようかと考えていた矢先に

 

 

 

・・・レインボーブリッジって歩いたらどうなんの?と疑問が生じ、そもそも無料で通行出来るのかどうかすら知らずに向かうことにした。

 

 

目には見えているのに、歩いても全然たどり着かない!ビーチから15分くらいかかったかな。

 

気分的には初代ポケモンの主人公。橋を渡るために、デパートで買った飲料を警備の人に渡す謎イベントがあったと記憶しているわ。つーか渡っている途中で力尽きたらどうしよう、とか挫折した場合誰か助けてくれるの?バス停とか途中にあったっけ?なんて考えていたら、橋のたもとにまで着きました。ほほぉう、でっけー!!!٩( ᐛ )و

 

実は車でも4回くらいしか通行した経験がないアタイ。

今回橋を歩いて渡ったことで、歩道、一般道、高速道路、ゆりかもめ の4つの方法で渡れると分かったわ。自転車は押して歩くみたいね。

 

夕焼けが沈む都心。東京タワーも見える。あの辺が品川、あっちは六本木かな、と大体で推測していきながら、刻々と変わる風景に感動するアタイ。左を見ればさっきまでデカかったフジテレビがもう小さくなっている。写真ではちっぽけだけれど、写っている飛行機は肉眼で見ると実際はもっとデカイ。相当低空飛行で飛んでいる。じゃあ、あっちが羽田空港か。それにしてもコロナ禍でも案外飛行機本数あるんだなー。

 

と、いちいち感動する。画像だけじゃ伝わらないが、案外この巨大な橋は結構揺れるし風が強い。そして真下が海なので、何か物を落としたら100%回収不可能。薬の副作用で震える手が一層緊張してひどく震えたわ。「スマホ落としたら洒落にならないわね・・・」と、ちょっとドキドキした。

 

そして前後どちらを見ても誰も歩いていない。真横は時速60kmくらいで車がぶっ飛ばすし、ゆりかもめも4分に1本くらい通り過ぎていく。頭上には高速道路。「みんな随分急いでいるな・・・」そんな感じがした。

 

仮にこの橋を歩いている最中に通り魔みたいな奴が出てきたらどうすればいいのか。逃げ場は下の海しかないんじゃね?つーかこの高さから飛び込むとどうなるの?骨折とかするんかな、なんか上手く落下する力を逃さないと着水した時に肛門からダイレクトに水が入って腸がやぶけて死ぬとか聞いたことあるぞ、とか思い出していたら急に不安になってきた。

 

結局道中すれ違ったのは5人くらいか。平日のこんな時間でも歩く変な奴っているんだな、って自分もそうか。見事に橋を渡りきり、最後の半径50mくらいのカーブを一周するのかなぁって直前で道は閉ざされる。

 

ぱっと見た感じ「行き止まりか??」

 

よく見たらエレベーターのボタンがあった。これで降りている最中にステージクリア!って達成感が湧いてきたよ。いやー、特にモノが風に飛ばされることもなく無事に渡りきれてよかった。うん。

 

で、エレベーターを降りて出入り口を抜けると警備員が「よくここまで来たな・・・」みたいな笑みで挨拶をしてくれた。なんか嬉しかったよ。しかしたどり着いたこの場所は、「湾岸」という土地だった。

 

デカイ倉庫が立ち並び、どこもかしこも薄暗い。アスファルトに苔が生えているのを初めて都内で見た。

 

倉庫というと、アタイが人生で初めてお金を稼いだ経験が、派遣で横浜のどっかの港の倉庫にバスで向かい、わけも分からずダンボールにアイテムを入れてベルトコンベアに載せるという作業だった。

多分そういうことを、これらの倉庫でもやっているんだろうなと察する。15分くらい歩くと、大通りに出て一気に都会っぽくなる。いや、これがね逆だったら多分やる気なくしていたわ。

お台場から芝へ向かうのが正解なんだよ。芝からお台場だと、「なんでこんな物騒なところ歩いてんの?」ってなるから。

 

この物騒なところ、絶対1人だったら行きたくないもん。湾岸をまだ堂々と歩けたのは、「レインボーブリッジを徒歩で横断出来たから!」っていう達成感で満たされていたから、その嬉しさで歩けたんだと思う。何事もなかったけれど、普通に怖いもん。つーか絶対に夜に橋を歩いて渡っていたらヤバかったね。まだ日が沈む前で良かったよ。

 

それでもまだあるき続けると、モノレールが頭上を過ぎていく。レールが結構細い割には案外頑丈だよな、って間近で見ると実感する。

 

そして湾岸から目と鼻の先みたいなところに、ガチの高級マンションが目に入る。写真には敢えて撮らなかったけれど、ガラス張りの入り口から見えるのは、フロントに立つコンシェルジュと赤くて長い絨毯。偶然だけれど、その建物に入っていく居住者。ハイヤーが発着する場所があり、ドアを開けるための人がいる。

 

へぇ、日本にもこんなところがあるんだ。何をどう頑張ったらこのくらいのレベルになれるのか。一体一日生きるのに幾らかかる世界だよ。アタイなんか今日使ったお金は美容院とラーメンくらいだぞ。

たまたま見た居住者も、本当に品が良い。キレイとか美人とかそういうのじゃないんだよ。人間としての格。ライオンと野良猫くらいの差がある、圧倒的に超えられない言語に出来ない何か。努力は大事だけれど、それだけでは手に入らない。それが品。

 

給料日ながらにして、家賃の支払い(5万円)に必死でやりくりしているアタイが偏差値34くらいだとしたら、このマンションの住人は偏差値95くらいある。そうか、日本はまだ終わっていなかったんだ、終わっていたのはアタイの方だったんだ。

 

レインボーブリッジを徒歩で横断した程度で無敵になったと勘違いしていた。そのレインボーブリッジを見下ろしながらお台場の夜景を眺め、アタイが生きている間に一生飲めないであろう銘柄のワインを優雅に楽しむ姿が想像出来た。

 

港区が一望出来るリビング。毎日間近で見える明るい東京タワー。広いお風呂。

 

アタイはなんだ、遠くに見えるちっぽけなスカイツリー、ろくに風呂も入らずたまに銭湯に入って気分転換をして安い缶チューハイ一本に幸せを感じる下町の障害者。

 

 

悔しいとかそういうのじゃないんだよ、羨ましいとも思わないが、多分羨ましがらないようにどこかで刷り込まれたのだろうな。もっと早くこういう世界があるって知りたかったよ。インスタで垣間見るような金持ちのマウンティングじゃなくて、本当の上位1%の見えざる世界。ネットの表層では幾らググっても思いつきもしない真実。スマホの狭い視野にとらわれずに、現実を高い解像度で俯瞰出来る広大な絶景。

 

だってさ、人間が違うもん。

アタイは普段スマホをいじりながら歩いたりしないから分かるけど、今日一日を通して理解したわ。タワマンも、この高級マンションの周辺もそうだけれど、スマホをいじりながら歩いている人がほとんどいないもん。

 

いつも外を出ればアタイが避ける側の人だったけれど、今日こんなにも歩き回れたのは、「世界が違ったから」

 

周りが見えているから、道を譲り合える。ジャージを着て歩いている中学生だって、たまたまかもしれないけれど友達数人と目を合わせて会話している。家族連れだって、家族で一緒に歩いていることを楽しんでいる。

 

犬の散歩にしたって、ほとんどスマホ見ながら歩いている人ばかりで犬が道を誘導しているようにすら感じていた。一体どっちが散歩させているのか分からないくらいだった。

でも港区は違った。犬まで品が高いんだ。毛並みが良いし、絶対にアタイより良いものを食べている。飼い主も犬と触れ合っていることを楽しんでいる。撮影なんかしていなかった。たまたまかもしれないけど。

 

田町駅に到着した。ここから山手線に乗ってアタイの最寄り駅まで移動すれば後は銭湯に浸かって酒飲んで寝て、明日になったら「明日は仕事か・・・・」って思いながら一日中部屋にひきこもってブログかnoteを書いて読書をするだけ。

 

 

なんか違うと思った。いや、タワマンの上層でワイングラス片手に成功を実感するのが本来のアタイとも言えないが。ただ、まだ答えは出ていないけれど「一生アタイはこのままなのかな」っていう漠然だけれど重大な闇が払拭できていない。

 

世の中にはリアルにコンピュータを人体に組み込んで生活している、まだアタイには理解できない領域の人たちが少なからずいることを今日学んだのに、自分は古いスマホを最新機種にしたいな、とかその程度のことしか考えていない。

 

未だに回線は4Gで、5Gの何がそんなに早くて便利なのか凄さと良さを知らない。どうしてこの地域の人たちはこんなにも心に余裕があって、現実が楽しめているのか。「強いな」素直にそう思った。敢えて主語はつけないが。

 

VRアバター、分身となるロボットなども今日見てきた。でも港区の住人はバーチャルじゃなくて現実を楽しんでいる。楽しめている。

 

そんなことを思いながら、またひたすら歩く決意をした。もうこのまま家まで歩いて帰ろうか、そんな風にも思った。

 

そしてある広場を前にして、「この商業施設なんだろう?」と近づいてみたらこれだ。

 

港区立???

公がこんなに立派な小学校を創ってんの??!

 

アタイが小学校を卒業したのは今年で丁度20年目になる。最新の小学校ってこんなにレベルちげぇのか、って思った。アタイの通っていた小学校は当時「創立130周年」とか言っていた記憶があるから、相当伝統があるに違いないと思っていたが、これはこれで通ってみたい。

つーか義務教育からやり直してぇ。

 

生徒全員がipadで授業を受けていたりするのかな、トイレにしてもウォシュレットとか付いていそうだし、エレベーターもあるんじゃないだろうか。なんだろう、ここに通っている小学生に対して既に学力で負けている気がする。

 

だって近くを歩いていたら英会話教室にしても、「小学生からTOEICで高得点を狙う!」とか広告出しているんだぜ。

 

まずは英検からじゃないの?っていうレベルを遥かに凌駕しているよね。TOEICって800点くらい取れれば、新卒ならば取り敢えずそこそこの起業が雇ってくれるじゃない。小学生の時点でその域に達するわけですよ、怖くないですか!

 

浜松町を抜け、新橋へと向かう。

途中でうっすらと国会議事堂が見えた。小学生の頃に社会科見学で一度入っただけだな。記憶には残っているけれど、一生二度と入ることはなさそうだ。国会図書館も近いんだろう、一度「男の条件」という漫画と、週刊少年ジャンプの創刊号を読みに行ったくらいか。食堂のカツカレーが安くてボリュームがあった記憶が。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、とうとう東京駅は丸の内にまでたどり着いてしまう。駅前の撮影スポットではウェディングドレスを着た新婚が記念撮影していた。結婚、アタイには一生縁がなさそう。

しかしなんで東京駅なのか。高輪ゲートウェイじゃ駄目なのか。

 

まぁ自分が仮に結婚するならば、どこで式を挙げたいかちょっと考えてみると、安藤忠雄氏の『光の教会』かもしれない。でも現実的には婚姻届だけ役所に提出して終わりな気もする。

 

長かった散歩もここで終わりにしようと、本能が告げた。これ以上歩くと膝が壊れる。

駅前の広場のベンチで一休みをし、電車に乗って最寄り駅に。

 

 

そういや今日が本の返却日だったと忘れていて、一日中持ち歩いていた本をドトールで読むことにした。久しぶりに飲むアイスコーヒーは美味い。やっぱスタバよりもドトールだよな、と思う。あと店員が可愛かった。

 

本を返却し、いよいよ帰ろうという段階で急にカフェインによって更に力が湧いてくる。ただし銭湯に行ったら脱力して歩けなくなる予感がしていたので、帰宅した今、鶏の軟骨を焼きながらビールを飲み、ブログをこうして書いていたら時刻は4時間経過していた。

楽しくて仕方ねぇ。

 

そして一日中タワマンを見上げていたせいか、それとも異常に歩いたせいで血流が巡りすぎたのか、眼球と頭が痛い。

 

いずれにせよ、Apple Watchを購入して以来の過去最高記録を更新した。消費カロリー、徒歩距離、運動時間。前回のベストは一昨年に名古屋を歩き回った時だろうか。ちなみに人生での最長徒歩距離は、北九州空港から門司駅まで歩いた時だ。あの時はガチで死ぬかと思った。もう14年も前の話か。まだスマホもなく、しかも3kgあるノートパソコンを担いでの歩きだった。

 

 

エクササイズ594%はエグいな。

 

時刻はAM3:15

まだドトールで飲んだコーヒーのカフェインが残存しているらしく、全く寝る気にならない。明日(今日)は何時に起きるのだろうか。流石に疲れたので、この辺で終わりにしたい。

文字数も1万字に到達しそうなので、校閲をスキップして投稿します。