三原氏物語

賢くて可愛くて、誰もが憧れる無敵の障害者を目指すアラサーの闘病記

卒論を提出しました。(受理されたかは不明)

卒業なるか…??

 

アクティブログ(活動記録)

12月10日。卒業論文の締め切り最終日だった。通信制大学の締切は早い。

 

研究の予算なんか何も降りないのは言うまでもなく、図書館も用意されていないキャンパス。

当然書籍を買い漁るだけでは限界が生じる。

 

幸いにも近所には、そこそこ充実した図書館があるので、週1で活用はしていた。都内だったら都立図書館や国会図書館の書籍も借りられると思っていた。もっと言えば、OPACとか活用すれば全国どこの大学の書籍でも取り寄せられるのだとすら思っていた。残念でした、現実は同じ区内の図書館としか連携していないんです。

 

それでも23区内では、割とマシな方だと思う。書籍に恵まれている。アタイはそう確信していた。

 

12月5日に母親とランチをした。「アンタ、卒論間に合うの?」食事中に4回は訊かれたと思う。

 

締め切りまで5日あるし、むしろ後3日位でさっさと終わらせて遊ぼうとすら考えていた。誰も遊ぶ相手なんかいないのに。

ところが進めていく内に、急に「あれもこれも付け足したい」という衝動に駆られる。どこまでも馬鹿な癖に意識は高く、変に真面目な正確が悪く出た。

6日以降、睡眠時間は一日3時間程度となり、それでもヴァイトは休まずに(だって休むと翌月食っていけないですもの)多分ここ数年で一番勉強したぜ!と言えるくらいには必死で取り組んでいた。というか、勝手に締め切りに追い込まれていた。

 

食事も安くて手軽に食べられるものを中心に、最早食うことは作業の一部と割り切ってひたすらMacBookのキーを叩きまくる日々。

ここで諦めれば、もう一年遊べるんだよなぁ。そんなクズの思考が何度も過ぎった。

 

タバコの本数は1本/h を上回り、声が枯れるレベル。果たしてここまで必死でやって、どうなるのか、その先なんて想像も出来ないままに、ただひたすら書いては修正し日本語はおかしくないかをチェックし、メモった参考文献の箇所はどこだったかとフォルダを漁り、時は過ぎていく。

 

12月9日。郵便局の窓口が開いているならば、速達で出せば確実に間に合う時間だった。というか、絶対にそのくらいの時間には終わっていると勝手に思っていた。

 

だけど終わらなかった。

 

 

とうとう12月10日に日付が変わる。

完璧を目指していたら終わらねぇ。三原は妥協を選択した。

 

実は8日分の検温チェックを大学のサイトからデータ入力していたら、当日だろうと直接大学に入校して窓口に提出することができたが、完全に郵送で送る前提でいたから、データ入力を怠っていた。

ちなみに自己報告なので、嘘をつくことも出来る上に、もっと言えばアタイは体温計を持っていない。それでもデータ入力を8日分行っていないと、如何なる理由だろうと大学には入れないんだ。

 

 

 

日付が変わり、数十分した頃だろうか。「取り敢えず」論文は完成した。

PDF出力し、印刷すればアタイの勝ちだと確信していた。

 

ところがアタイはプリンターを持っていない。(絶望1)

幸いコンビニでは、データをLINEとかネットを通じて送信しておけば印刷出来るサービスがあるのを知っていたので、LINEからセブンイレブンネットプリントのアカウントにPDFを送信した。つもりだった。

 

総文字数45,000字超え、規定量の2万字を大幅に超える長文。加えて先行研究などがほぼ無いし、画像などを多く含むため、ページ数は90ページもある。データ量は35MBで、LINEで扱える量を超えていて送ることが出来なかった。(絶望2)

 

PDFを分割する方法をググり、テキトーな無料のアプリを用いて5分割し、それぞれ送信した上で、ようやく歩いて50秒のコンビニにたどり着く。近くて不便、セブンイレブン

 

大学の論文規定には特に明記されていなかったが、どうしてもカラーコピーで出す必要があった。モノクロならば一枚10円なのに、カラーだと税込みで一枚60円になる。90×60=5400円になった。世界一印刷料のかかった卒論かもしれない。貧乏人にとっては、かなりの痛手となる。

 

さぁ、手続きを経て印刷をしよう。お金を入れるには・・・・

紙幣を入れる箇所がない!!

しかも電子マネーNANACOのみ?!Suica使えねぇの?コンビニなのに??(絶望3)

 

仕方が無いから、レジでテキトーに買い物をするために10,000円札を出した。その上でコピー機を使いたいから両替をしてくれと頼む。7分くらいかかって、両替が成立。おっさん、お前のせいでレジに行列が出来ちまったよ。でもよくやった。悪いのはNANACOしか使えないコピー機のせいだ。現場はいつも上のせいで苦労を被る。

 

ゲーセンでも一回で700円以上使ったことの無いアタイが、5400円もコピー機に課金した。この心苦しさよ。

 

無事にカラーで印刷された論文90ページは、出力された熱を帯びていて、12月の寒空の深夜、一際暖かく感じられた。自分の熱量が印刷されて出力された感じだろうか。自宅のコピー機じゃ経験できねぇよ。

 

しかし安心は出来ない。この人生は、常にそういうもんなんだ。

 

7:30に起床し、身支度を整えた上で、都内では割と早い時間の9:00にオープンをしている文房具屋は丸の内の丸善だけだったので、そこへ向かう。印刷した論文をファイリングして提出する必要があるからだ。

 

が、起きたのは8:30(絶望4)

 

硬直しなかっただけ、まだマシだったと思いたい。本当は髪も整えて、キッチリした服装で出たかったし、朝食も摂っていないのにサッサと荷物だけ持って飲まず食わずで東京駅を目指した。ここ一年で最もスピーディな外出だったと思う。

 

そして改めて山手線沿線に住んでいることを心の底から自分に感謝した。実家の横浜だったら、こうは行かねえ。

 

走るとゲロを吐きそうになる、睡眠不足でヘロヘロのアタイ。

幸い電車は空いていたのが救いで、9:20には丸善に着いた。迷っている時間が惜しかったので、秒で商品を決め、郵便局が穴あけパンチを貸してくれない可能性も考慮してついでに購入した。痛手が常に付きまとう。

 

それから再び東京駅に戻り、中央線に乗って市ヶ谷を目指す。しょっちゅう誰かが人身事故を起こして遅れが出ることで有名なこの路線も、この日は何の不自由もなく利用が出来た。

 

市ヶ谷到着。この地に最後に降りたのは、確か大学三年の後期、哲学特殊講義の最終回(テスト)だったろうか。

2年近く来ていないことに驚きはしないが、キャンパスに入ることも叶わず素通りし、麹町郵便局を目指す。

 

大学から一番近い郵便局で速達で出せば、その日の内に届くと思ったからだ。大学から100m程度しか離れていない郵便局に、500円ちょっとの郵送料を出すアホらしさ。体温を入力することに何の意味があるんだよ、高くついたなぁと思いながらも、取り敢えず10:30前には郵便窓口で提出した。

 

同封した書類に不備はないか、途中で輸送している配達員が事故ったり、なんか強盗に襲われて論文が消失したらどうしよう・・・みたいな、変な不安はつきまとうが、一応出した。

 

2年も大学に来ない内に、近くに公衆喫煙所が出来ていることを発見した。要は自販機で一本買ってくれたらいいなぁ って前提で解放している喫煙所だ。掃除もされていて空調も効いていて快適だった。卒論を出した開放感も相俟ってか、その日初めて吸う一本だったからなのか、やたらにうめぇ。

 

もう金は使えない。そう感じ、本来ならばドトールかスタバで朝食を摂ろうと考えていたが、ここで缶コーヒーを買うことで済ませる。寝不足の身体に染み渡るカフェインのまどろみ、朝日を浴びて新しい人生が始まりそうな予感がしてくるときめきみたいなもの。なんかそういう脳内物質みたいなものが分泌されてくるんだ。

 

こうなると、ちょっと殴られても余裕で笑って許せるくらいのメンタルになる。その6,7時間後に待ち受けるヴァイトで客からどんなクレームを貰っても、なんとも感じない無敵感に満ちあふれていた。

 

あんまり腹は減っていないし、寝不足なのは確かだが変に元気な上に余裕があったので、市ヶ谷から丸の内近辺の職場まで歩くことにした。天気も良くて、最高だったよ。

 

 

昼飯に駅の立ち食い蕎麦を大盛りで食べ、卒論が終わった自分へのご褒美的な感じでスペシャルティコーヒーを一杯購入した。さっき無駄遣いはしない、って言ったのに。

 

ヴァイトも特にトラブルなく終え、「やっと7時間以上寝られる・・・」と安心して帰宅をし、速達の郵便が何時ころに配達完了したのかを、スマホで調べてみると14:55くらいだったから、一応事務取扱時間には間に合ったんだな。とは思いたい。本当に心の底からそう思いたい。

 

後は何か不備みたいなものがあって、受理されないことが無いように祈るばかりだ。

S評価を狙っていた卒論が果たしてどんな評価になるのかは不明だが、もう卒業ができればそれでいいや、と思っている。

 

取り敢えずこのブログを書いている月曜になっても、特に教務課から不備の手紙や電話での連絡もないので、安心してもいいのだろうか。。。

 

なんだかんだ、そればかりが心配でせっかくノルマがヴァイト以外に何もない、この上なく自由で貧困な身分になったのに、睡眠時間が7時間を超えることがまだ無い。

 

朝起きる時は「やべぇ、寝ちまった!!」って感じで起きるし、目覚めから吐き気はするし。

 

テキトーになんかの科目を受講して4単位とっていれば、とっくに卒業していたのにそれをしなかった。随分遠回りばかりしている人生だが、ある意味マイペースのままここまで来れたと言い換えても良いかもしれない。

 

11日以降は、有り難いことにシフトに入れる時間も増える。来月からの給料は今よりも増え、少しは生活にゆとりも出てくるだろう。。。

 

今ある問題としては、卒業後にどうするのか、そして今月をどうやって乗り切るか、だ。

 

 

なんで卒論ってこんなに時間も金もかかるんだって思うよ。別に通信に限らず、最近の大学では卒論を書かなくても卒業出来るところは、まあまあ有るみたいだけどさ。

根本的には就職のためではなく、建前としての「勉強がしたいから」を貫いて、こういう学生生活のラストとなったわけだが、果たして春を迎えられるのか、もっと言えば年を越せるのかという切実な問題が出てくる。

 

年末は飲み会の予定もないし、遊びに行く予定もないから、今月は4回他の店の応援にも行く。ええ、来月は生きていけるはずなんですよ。来月はね。未来で生きている自分の姿は想像出来るのに、残念ながら年の瀬を生きていけるイメージは一切出来ないのさ。

 

まぁ人生で一番勉強したような締めくくり方で卒論を終わらせて、日曜は港区の叔母の家に遊びに行って飯を食わせてもらい、月曜のヴァイトの無い今日は、一ヶ月ぶりに部屋を掃除してから、日暮里まで行って銭湯を堪能してきた。

 

どうも一人暮らしで浴槽に湯を張るのは勿体なくてな。風呂の広さと心の広さは比例するような気がするんだ。

東京には良い銭湯が沢山ある(現在500軒を切った。そう、悪い銭湯は家庭内の風呂の普及によって淘汰されたのである。)のに、どうして都民は銭湯を利用しないのだろうか。

 

毎回ヴァイトの帰りに最寄り駅から自宅に向かって歩く際、途中、頭上の高架を上野東京ラインか、何かの電車が通過していく。

時刻は21:30を過ぎていて、アタイはスーパーで買った食材を持ちながら、この電車を見つめる。行き先は埼玉の方だろうか。

コロナ禍なのに15両の電車は満員で、乗客の年収は平均してアタイ以上なんだろうけれど、ちっとも幸せそうに見えない。

なんでそんな大変な思いをして、上野よりも北の方の自宅へ帰るのか。

帰っても狭い浴室で軽く疲れをとる程度で、あとは酒でも飲んで寝るのかもしれない。温かい家族が待ってくれている様な時間じゃないし、到底自分には出来ないことだ。

 

自分は平日にも休みがあるけれど、この電車のほとんどの人は明日も仕事あるんだろうな、と勝手に想像している。アタイは後400m歩けば帰宅出来るけれど、彼らは後何分電車に乗って、そこから自宅まで帰るのだろうかと考えていると、やりきれない。

 

帰宅して食材を冷蔵庫に押し込み、Amazon Primeで鬼滅の刃を見る。グーグルマップで銭湯が混雑していないとわかれば、近くの銭湯に向かうこともある。

 

金に余裕はなくても、心に余裕がないと何も出来ないんじゃないかな。そういうのを卒論が終わってから考えるようになった。

今、週に20時間ちょいの労働時間をこなして、月10万程度で暮らしている。

 

真に暇になった今の自分が一体何をしたいのかは、深く悩むくらい考えないと分からないが、せめて卒業するまでに、卒論以外で他にも何か形に残せるものがあればいいなぁとは思っている。

 

 

それにしても平日の昼間から風呂入って湯上がりに飲むビールはうめぇー٩( ᐛ )و

 

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じゃ、今回はこの辺で。

 

読んでいただき有難う御座いました。次回もよろしくね!٩( ᐛ )و

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