三原氏物語

賢くて可愛くて、誰もが憧れる無敵の障害者を目指すアラサーの闘病記

どうでも良いことに頭を使わされるのが最高に嫌いなので4,000字分語る。

何も変えられず、「仕方ない」しか口に出来ない。

 

雑談

アタイ自身は実践したことがないが、マーケティング戦略の一環に「PEST分析」というものがある。ここは理論的な説明を敢えてしないが、簡潔に言えば政治・経済・社会・技術この4つを英単語にした際の頭文字をとって、PESTとなるわけだ。

 

で、これが何の役に立つんねん?ってなるじゃない。

4つの要素が自分、もしくは事業にどう影響してくるのかを箇条書きにして、これから何が出来るか、或いは今の局面をどう切り抜けるかを考えるための分析が可能になってくるのね。

 

高性能なAIが登場しましたよ、iPhoneの最新モデルが発表されましたよ、最低賃金が値上がりしましたよ、出生率がまた下がりましたよ、コロナの国内感染者数は過去最多を更新しましたよ・・・

 

と言った、様々なニュースや情勢を4つに仕分けて見やすく整理することで、戦略策定を打ち出そうと試みるわけだ。

 

 

 

全くそれっぽいことをしていないが、アタイはこれでも一応個人事業主なのである。単純に自力で稼いでみたいのと、節税のためなどを考慮して税務署に開業届を出して、建前では「起業をした」ことになっている。

 

そろそろ本題に入るが、個人事業をやっているとイヤでも耳に入るワードが、最近またうるさくなってきた。そう、「インボイス制度」だ。

 

アタイの事業は執筆業なので、原稿依頼でも来なければ基本的に領収書を受け取ることはないし、他人に金を払って文章を書いてもらおうなんて絶対にあり得ないので発行することもないから関係ないと思っていた。

 

 

しかしながら、やっぱり政府はアタイの能率を落としにかかってくる。

バイト先で出勤がてら唐突に「領収書の書き方変わるから」と告げられて、インボイスの説明を受ける。この時点でのざっくりした理解では、但し書きを書くのがやたらと面倒になること、レジで発行するものはまだ楽だが、手書きの領収書は鬼畜仕様なレベルで煩雑で面倒で、わかりづらいこと。

 

たまには政府も「やるじゃん!俺本当に日本国民で良かったよ!!」と心の底から思えるようなことをやってくれよ。まーた現場の負担が増えた。

 

こう見えて事務員を辞めてから、かれこれ7年くらいは職場を変えつつも接客業をしている。

これまでに有った政府のせいでオペレーションに混乱を来した事例は幾つかある。

 

時系列はちょっと覚えていないが

・軽減税率の導入→店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか?との問自体も面倒だが、「店内」と答えた客が「食べ切れない分を持ち帰るからレシート訂正をして」というクソ腹立つトラブル(消費税は店内は10%,持ち帰りは8%)

 

・レジ袋ご利用ですか?→会計後に「あ、袋ください」とか抜かすバカ多数。しかも当初は一枚2円だったのに、いつの間にか店によっては7円くらいまで値上がっている。個人的にムカついているのは、酒を買う際にレジ袋を付けると、消費税が10%の関係で1円無駄に多く取られることだ。

 

プラスチックストローの廃止→コーヒー好きのアタイが激怒した事案。一見「エコじゃん」って感じがするが、どんなに美味いアイスコーヒーも不味くなるという魔法のアイテム。フレーバー台無し、舌触り最悪、パルプっぽい味が混ざるという碌でもない改革だった。

事の発端はウミガメの鼻にプラスチックストローが刺さっている一枚の写真が世界にインパクトを与えたことだと記憶しているが、それでもアタイはプラスチックのストローでアイスコーヒーが飲みたい。

あれほどコーヒーの体験を最悪なものに一変させるというのは衝撃的だった。意識高い系サロンであるスタバが特にこの紙ストロー信者であるお陰で「紙ストローを廃止するまでは絶対に金を払わない」と心に誓った。タバコも吸えないし、コーヒーはマズくて高いくせに大抵混雑しているので、カフェチェーンはドトールしか原則利用していない。さすが顧客満足度1位のカフェチェーンだよ、プラスチックストローで飲むパンチの効いたアイスコーヒーは抜群に美味い。

 

インボイス領収書→これ手書きを要求してきたら発行手数料とっていいレベルだろ。たまたま自分が個人事業主だからスラスラ理解できたが、幾ら調べても適切な「但し書き」の記入の方法だけが分からない。「お品代」がNGとなり、

 

食料品(軽減税率)、文房具代として

 

みたいな面倒な書き方に変わる。ここが簿記で言うところの勘定科目ならば、まだ何を書けばいいのか理解出来るが、「何に使った購入費なのか」が分かる程度の抽象度で書くそうなのだが、そこが幾ら調べても分からない。

 

どのインボイス制度の説明でも、検索上位に出てくるサイトでは「会計金額が税込み1万以下ならば領収書はいらない」と書いてあり、もっと言えば領収書ですらも手書きよりも、普通に手渡されるレシートの方が税務署に申告する際には信頼度が高い とか元も子もねぇことを書いているわけよ。それでオチとしては「こんな煩雑な作業も弊社のソフトを使えば簡単☆楽ちん!」みたいにPRして終わるという。

 

事業者に対しては「インボイス制度なにすりゃええねん」って記事は腐るほどあるのだが、小売のスタッフが領収書を発行する際のルールがほとんど情報として出てこず、挙げ句には最も知りたい箇所である「但し書き」の部分が「これ書いている奴も分かってねぇんじゃねぇの?」と言いたくなる出来で、こんなクソ制度を徹底的に理解するためにイライラしすぎて5本くらいタバコを吸ってしまった。

 

そもそもこんな面倒な制度に一体なんのメリットがあるのかを深掘りしてみると、年間収益が税込みで1000万を超える事業者or企業が消費税を納税する際に2割の負担で済む という、凡人には全く関係も縁もない世界が得するために弱者が消耗させられるという制度だった。

 

収益が1000万以下ならば、そもそも消費税を納付する義務がなくてアタイ目線で言えば「何も関係ねぇじゃん」で終わる。厄介なのは、インボイス仕様の領収書を発行するためには事業者が各々税務署に発行許可みたいなものを申請しなければならず、謳い文句は大雑把に言うと「領収書も発行出来ない事業者に仕事は回ってこないかもよ?」というニュアンスだった。

 

繰り返すが収益が1,000万以下ならば、そもそも消費税の納税義務がない。しかし領収書を発行する許可をとると仕事は回ってくるかもしれないが、消費税納税の義務が伴う。な?弱者にはなんのメリットもないわけよ。

 

だから声優が「インボイスが導入されると困る」と訴えている背景には、ほとんどの声優が個人事業主ではあっても稼ぎは1,000万に満たなくて、仕事で領収書は発行しなければならないから、ただでさえ少ない稼ぎから更に消費税を納税する必要が出てきて困窮しちゃう、しかも会計処理の負担が増すわ!っつー話なんすね。

 

更にオチがあって、このインボイス制度は年が経つに連れて納税する消費税の負担は増していくというゴミシステム。

 

 

軽減税率とかインボイスとか、こういう現場に地味な負担と手間を強いるのが政府なんすよ。

で、そうなると現場で何が起きるかって、必ずトラブルが発生するわけですね。

 

 

「いらっしゃいませ、こちらでお召し上がりですか?お持ち帰りですね、かしこまりました。袋はご利用ですか?ストローおつけしますか?領収書のお渡しですね、はい、少々お待ちくださいませ・・・」

 

 

これだけ無駄なことを飲食店では喋らされることになる。アタイは現在、単なる小売業だがそれでも客が別のスタッフに対して「質問が多すぎるんだよ!!!」とキレているところはみたことがある。

 

スタッフはこれでも必要最低限の質問をしているのだが、こんな理不尽なキレ方をされたら誰だって接客業なんかやりたくなくなるだろう。ソイツも1週間後にはいなくなっていた。

 

今回の領収書の面倒な手続きの件だって、根本的にはレシートで済むのだが、それでも不勉強な上に自分が正しいと信じている面倒なカスは「手書きで!って言ってるだろ!!」と融通が効かないんだろうなぁと想像するとイヤになる。

 

 

冒頭ではPEST分析の話をしたが、まとめるとこれらの要素はほとんどが自分の力ではどうすることも出来ない物事だ。太っているから痩せたいとか、健康のためにタバコを辞める、欲しい物があるから節約してお金を貯める みたいなことは努力は伴うが、自分の力でどうにか実現出来る。

 

正直に言うと、こういう制度が導入されるのはともかく、それを理解して着いてこれる奴がどれだけいるのか疑問だ。

同じ教室で授業を受けていてもテストの点数にはバラツキがある。成績優秀者もいれば、落第者も出てくるわけだ。このインボイスというクソシステムを理解するために、わざわざ国税庁にアクセスする者はどれだけいるだろうか。理解するために書籍を買った者は?ググった人は?You Tubeで勉強した人は?もっと言えば全く学ばない人もいるだろう。

 

はっきり言って、小売のバイトだって真面目さややる気の有無にはかなりバラツキがある。スタッフが全員学生ならば物覚えも良いのかもしれないが、中には主婦だっているし、変化への適応にも個人差がある。

 

結局「インボイスが導入されるよ」と言われて、現場では口々に「めんどくせー」が飛び交い、ネットでも「会計処理が煩雑になる」と誰もが同じ様なことばかり言っていて、事態を好転させる意見を言えるやつは一人もいない。

 

文句なんか言ったって政府が「不評なので、じゃあ辞めましょう!」となるわけがないし、かと言って国会議事堂前でデモを起こすほどの団結力も行動も取らない。そうなると一個人の弱者が出来る最適な対応は、制度を理解して柔軟に乗りこなすくらいしかないだろう。

 

まぁそういうアタイも「仕方ないよな・・・」と諦めていて何も変えられない弱者に変わりはないんだけどさ。

 

 

アクティブログ(活動記録)

昼過ぎまでインボイスについてググる。この世から手書きの領収書を無くしてくれと切に願うばかりよ。 疲れたのか、ある程度理解が深まったところで自分の帳簿を加筆修正した結果、理論在高と実際のお金に誤差が生じた途端にやる気を無くして椅子で3時間寝落ち。

 

スーパーで肉が特売だったので買い込み、風呂に入って飯食ってブログを書く。

大した生産性が無いのだが、明日からの三連勤が終わると念願の4連休が始まる。いつも休みがこんな感じで終わるので、4連休になっても何も変わらないと思うとやるせない気分ね。

 

さっきも言ったとおり、アタイはかれこれ7年位は接客業を続けているからこそ、ちょっとずつ変化の対応にも着いてこれたけれどさ。いきなり働き始める学生のバイトとかにとって、今の業務ってクソみたいなことばかりに煩わされてついて行けなくなりそうな気がするんだよな。たかがバイトでも、昔に比べてやることが増えすぎでしょ。バカバカしいな。

 

 

 

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無類のコーヒー好きのアタイが、ガチでコーヒー「だけ」を語る。三原さんの新たな領域!

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