寒さによる鬱で、相手の言っている事が理解出来ないくらいに頭が悪くなりました。

絶望的な鬱

日記に近い雑談

もうすぐ冬至。風呂好きならば、ゆず湯を思い浮かべるだろうか。この下町に引っ越してきて、冬至に銭湯に行ったことはまだ無い。理由は単純で、混雑しているだろうと予測が出来るからだ。

なので行くならば今日か明日だろうと決めていた。ところが絶望的に何もする気が起きなくて部屋に引きこもっている。このコンフォートゾーンから抜け出さないと、自分が腐る予感がした。たまには自転車で30分くらいかけて遠くの銭湯へ行くか、あまりお金を気にせずに盛大に個室のサウナでととのうか。

というのを考えているだけで一日が終わってしまう。

極端に今頭が鈍っていて、何を考えていても時間がかかる上に結論も出せず、気力も出ないし、最悪なことに人の話している内容が理解しづらくなっている。

今回は自分がうつ状態になった際のコミュニケーションについて話してみようと思う。

まず、会話自体はそこまで難しい内容ではない。普通の世間話だ。ただ、発言の内容を咀嚼しないと理解が出来ないくらいに脳が鈍っている。前回も書いたが、自分を含めて3人までの会話ならばまだついていける。4人以上になると何に対しての話題なのかが、集中しないと理解出来ないのである。

なので話もテンポが悪くなるし、こちらとしても発言がしづらくなるので口数も減る。いつからそうなったのか、近頃までそんな感覚はなかったのだが、急に人の言っていることが理解できなくなってしまった。

非常にマズイ事態だ。接客業をやっている身としては致命的でもある。初めは「自分の頭が悪いから言っていることが理解出来ないんだ、ヤベェもっと勉強をしないと！」と思っていたのに、まず勉強にとりかかるまでに莫大な労力を要求され、いざ着手してみると今度は文章が理解出来ない。

我ながらよく大学を卒業出来たな、と感心はするが簡単な内容でも理解しづらくなってくるので、長時間頑張った割にはこれしか出来ていない・・・と落胆するわけだ。そこでまた「もっと賢くならないと・・・」と焦る。こうして負の努力スパイラルが出来上がる。

まぁ簡潔に言えば脳が麻痺している。大して働いていないくせに、何で頭まで疲弊してんだよ！と自分に対してツッコミを入れるが、とうとう頭までサボるようになったのか。労働をしないならば、その分は頭脳で稼げとかつての自分に誓ったのに、このザマだ。

時間は誰よりもあるのに、何も出来ないでいる焦りと苛立ち。呑気に銭湯なんか行っていていいのかという自戒。どうしてこうなっちまったのか。

冬至、つまり一年で最も日照時間が短い日だ。寒いし暗いという世界が自分の未来を予想しているみたいで、ちっとも良い気がしない。少しずつ日照時間が長くなってくれば元気になるのか。言い過ぎかもしれないが、正直あまり生きている実感がないのである。

大好きなコーヒーを飲んで一服をしていても、ここまで気分が落ち込むと「今日もコーヒーが美味いね」くらいの感想しか出てこず、昨日と違う銘柄を飲んでいても味の違いが感じにくい。だったらもうコンビニのコーヒーでいいじゃねぇかよ、と思うがそれでもドリップに対するこだわりだけは今でもある。

なんでこんなことになったのか。思い当たる節がないから困っている。今週は別にクレームも無かったし、仕事でも特に大きな失敗は無かった。休日に人と関わりがなさすぎて脳が退化したのかと予想もしてみたが、なんだかんだで毎週誰かとは会っているし、本当に理由が分からないのだ。

昨日も友人と下町で食事に行ったあとに自宅に来てもらったにも関わらず、ライブトークまで開いて複数人で会話をする展開になって、なんで皆はこんな流暢に会話が出来るのかが不思議で仕方がなく、アタイはほとんど発言が出来なかった。というか、話に自分だけついて行けていなかった。

これでも寒さに甘んじて毎日昼近くまで寝ているし、週1で軽度の筋トレもしているのに鬱になった。原因不明で急に頭が悪くなったと思われても仕方がなく、友人が遊びに来た時に改めて自分の家が散らかっていて酷い有様なのだと客観的に悟った。それで今日になって部屋を掃除したかと言われると、せいぜい洗濯をなんとかこなし、最高に億劫でもなんとか鍋を作ることだけは出来たっていうレベルの低さだ。

激辛鍋の素みたいな商品を使ってみたのに、いざ食べてみると微塵も辛さが感じられず、やはりあらゆる神経も感度が落ちているのだと思わざるを得ない。食後にちょっとだけ元気が出てブログを書いてみると、3,000字も書いたのにノリが今ひとつで、二回も書き直している。

何一つ疲れるような要素が見当たらないのに全身どころか頭までもが倦怠感に蝕まれてしまい、あれだけ勤務日に「休みの日はあれとこれをやらなきゃ・・・」と考えていたことが今では全部どうでもよくなっている。

会話もブログにもキレが無いとなれば、最早自分に出来ることが何一つ無い。昨日頭の病院で注射を打たれてから劇的に疲れてしまったが、それ以前からブレインフォグは間違いなく広がっていた。

医者は「温かい地域で過ごすといいよ」と再現性の無いアドバイスをくれた。一応貯金は15万あるし、贅沢をしない前提で行けば年末年始の帰省・Uターンラッシュが終わったあとの閑散期ならば旅行くらい出来そうな気もするが、温かいところで過ごすために移動するエネルギーが湧いてこないのが事実だ。

実際旅先をネットで調べていても、感受性まで低下しているのかどれもピンと来ない。南国のビーチでキューバリブレでも飲みながらブログを書いている自分を想像してみたが、何しに来てんの？って自分でも思うし。

雪が溶けて春を迎えるまで頭が麻痺しているようなサイクルを毎年繰り返しているようじゃ、一年どころか一生が終わっちまう。このまま人生を「常に頭が不調で何も出来ませんでした」で過ごすようならば、この人生は現時点で間違い無く失敗だと断言出来る。現世は脳の致命的なバグで詰みました、来世に期待しましょうと割り切るには、まだ早すぎるのだが。