三原氏物語

賢くて可愛くて、誰もが憧れる無敵の障害者を目指すアラサーの闘病記

33歳独身男性、ミニスカを履いて夜の街へ ~デパートメントH体験記~

変態は個性だ。

 

アクティブログ(活動記録)

大分間を開けてしまった。3連勤のち、4連休。来週、再来週は逆転して4連勤のち、3連休が2週続く。想像しただけで調子が悪くなってきた。

 

当然だが資格試験には十分な対策をして臨む。個人の価値観的な問題なのかもしれないが、健康診断も人によってはその日の一ヶ月前から節制や生活習慣の見直しを図り、少しでもメタボの枠組みからはずれようとしたり、コレステロールの数値を下げる努力をすることもあるだろう。

 

アタイは違った。

コーヒー以外に趣味や興味関心がないアタイは、刺激に飢えていて連日のように酒を飲んでいる。他にやりたいことが思いつかないし、模索するのも面倒なのも理由の一つだろう。流石に健康診断の前日くらいは酒を控えたが、まぁ一日酒を抜いた程度でウエストが引き締まるわけもなく。

 

生まれてこの方、「デブ」と悪口を言われたことがないのだけが自慢かもしれない。しかしそれも33歳を以て終わるかもしれない。酒の飲み過ぎでリアルに腹が出てきた。銭湯に行くと男湯は押し並べてこんな体型の奴しかいないのだが、自分もそうなっている。

 

社会人の頃までは道場にも通っていて腹筋が割れていたのに、今では見る影もない。気づけばタバコばかり吸うようになり、横断歩道の点滅する青信号が赤に変わる前に渡ろうとダッシュするだけで心臓が痛くなる始末だ。

 

まぁ生まれてから今まで常に身体のどこかが不調だった(中学生までは鼻炎に悩まされ、高校は妄想に取り憑かれ、そこから統失が今も続いている)ので今更「生きていて辛い」と再認識するには至らないが、少しばかりの脳のパフォーマンスの改善を追求した結果、代償として肉体のパフォーマンスが著しく低下した。

 

 

そんな不健康自慢はともかく、健康診断で判明したパラメータでは、身長が169.7cm,体重が60.5kgで視力はメガネ有りで両目1.5 最もショックだったのはウエストが77cmもあることだった。

 

そりゃあ仕事の休憩時間にエナドリを飲むこともあるし、休日はほとんど家から出ないのもあって流石に太るわけだ。外食はほとんどしないし、お菓子も滅多に食べないのだが酒を断つのはちょっと難しく感じる今日このごろ。

 

多分メタボには該当しないとは思うが、このままだらしない生活を続けていくとみっともねぇおっさんになる未来だけは十分に予測が出来る。未来の駄目な自分を回避すべく、改めてアタイはどうなりたいのかを考えるようになった。

 

 

賢くて可愛い、誰もが憧れる無敵の障害者になりたい!!٩( ᐛ )و

大学を卒業してから、それっぽい勉強は特にしてこなかったが、学生時代よりも読解力は遥かに向上している自負がある。他人と比べて国語が出来る、という意味ではなく純粋に「三原は大分日本語が読めるようになった」だけに過ぎないが。

 

この「なりたい自分」も随分と抽象的で、「厳密にどんな感じになるんだお前は?」と訊かれると正直言葉に詰まる。可愛いの基準って何?どうして障害者に対して誰もが憧れるようになる理由があるんだ? ふむ、幾らでも疑問が湧いてくる欠陥だらけの命題を掲げてしまったか。

 

基本的にアタイは自分の力ではどうすることも出来ない物事に対しては凄く消極的で無関心である。例えば政治、法律、歴史、マクロな問題(環境破壊やグローバルな時事問題)などがそうだ。

 

結論から言えば、脳が不自由な自分でも努力次第で主観的には「以前より賢くなった、キレイ(or可愛い)になった、多くの人から認められるようになった」と思えるように変われる可能性はある。

 

だから主観的には大学入学前よりも今の方が読解力は向上しているし、肌の状態も少しはマシになって、野望には近づいていると言える。どうしても統合失調症の性質上、誰が相手でもコミュニケーションに違和感を覚えられることが多いが、それでもこの捻くれた妄想に少しでも共感をしてくれる人が増えていったら嬉しいと感じる。

 

 

 

さて、前回ちょっとだけ告知したように2月3日の24時から始まったイベントに参加してきた。

場所は山手線の鶯谷駅。深夜にこのエリアってラブホテルしか連想出来ないが、もっとアンダーグラウンドな世界に飛び込んだ。自身のポテンシャルを試す意味も含めて。

 

 

世界で最も多様性が体験出来る場所

2月3日の24時(土曜)

 

この書き方が伝えたいことは何なのだろうか。2月4日午前0時(日曜)じゃ駄目なのか。おそらくサタデーナイトは日曜になっても続いているぜ!という意味があるのでは、と推測する。実情は知らない。

 

こんな時間の鶯谷で開催されるイベント。デパートメントHである。

ググってもあまりちゃんとした情報が出てこないので、アタイの理解の範疇で説明すると

  • 月に一度開催される
  • ゲイやニューハーフも沢山訪れる
  • 性器さえ露出しなければ、どんな服装をしてもOK(多分)
  • 外国人も多くいる
  • 飲み物、食べ物は持ち込み自由(中では販売していない)
  • 分煙はされていない
  • 本当にエキセントリックで様々な方がいらっしゃる
  • 電車の中でたまに遭遇するようなタイプのヤバい感じの人は案外いない(たまたまか?)
  • ドレスコードが適用されると2,000円値引き(その基準がよく分からない)

一晩で多様性が骨の髄まで味わえるのはここだけ!深夜の微睡みとDJが沸かすフロア、もう男なのか女なのかも分からない参加者、外国人は陽キャばかり、お爺さんがレオタードを着ていたりとか、もう語り尽くせねぇ。だけど間違いなく言えるのは、この空間に差別だけは存在していないことだ。

 

ってなわけで、

 

 

アクティブログ(デパートメントH編 三原氏視点)

社交性はなく、コミュ障。統失だし、今風のスラングで言えば「チー牛」に属すると思っている。性格は捻くれていて小賢しく、当然のようにモテない。自己肯定感も低く、生粋の負け癖が染み付いてとれやしねぇ。

 

ツイッターで知って、仲良くなった友人がどうしてその存在を知っていたのか。そしてどうして誘われたのかをアタイはよく覚えていないのだが、2月のデパートメントHに行ってみようぜ!という流れになり、ノリだけは良いアタイは参加を即決した。

 

とは言ったものの、日曜の深夜に開催される。昼過ぎからとは言え、日曜はアタイの出勤日だ。体力的にしんどいな、といつも以上の倦怠感を爆発させつつ、土曜は朝9時に起きてしまった。おかしいな、普段は12時くらいまで動けないのに。

 

変態的なコスチュームがむしろ大歓迎というのは知っていたので、「だったらマイルドな女装でどこまでキレイになれるのかを試すいい機会だ」と判断したアタイは2週間くらい前からネットで女子の着るような服を買ったり、化粧品をドラッグストアで買ってみたりした。

 

元来アタイはテーマパークや遊園地、ゲーセンやライブなどと言った類の「用意された娯楽」を好まない。行けば楽しい出来事が待っているよ!という受け身の楽しさの享受が嫌いなのだ。

 

デパートメントHに行ってみたいと感じた理由の一つに、ドレスコードの存在がある。つまり自分の創意工夫したコスチュームを受け入れてくれるところに魅力を感じた。まぁ行ってみて自分の容姿がディスられるようならば、当面休日は引きこもり続けてコーヒーばかり飲んでいるつもりだった。

 

いつもより早く起きた割には特にこれと言ってすることもなく、夕方から別の友達の家で着付けとメイクをするところに向かう予定があるだけだった。昼過ぎにシャワーを浴びてから自宅でガチのメイクに取り組んだ。まずは夕方に会う友達を「本当にあの三原か!?」と容姿で驚かせたいと本気で思い、入念に化粧品を顔に塗りたくる。一応動画を見てノウハウを習得し、2時間かけて完成し、最後にウィッグを被ることで陰キャ・チー牛から、なんとか脱却出来た気はする。

 

メイク前、普段のアタイ。ちなみに撮影時点では2日間風呂に入っていない。

 

気温は5度を下回り、脚が寒さで震えながらも新宿の方の友人の家に18時くらいに到着。女装をして電車に乗るのはそれなりに勇気が必要だ。友人たちは「めっちゃキレイやん!」と言ってくれて、ドレスコードのために着付けをしているのを待つ間、夕食をごちそうになったり、髪を整えてもらっていた。

 

それから23時を過ぎた頃にようやく鶯谷駅に到着し、他3名の友人と合流。アタイ含めて合計5人。誰もアタイのことを変とかキモいとか言わなかったところに救われる。

 

電車で移動中のアタイ(友人が撮影) 割と女子力が高いのか?

 

 

ギリギリ0時まで開いているまいばすけっとで缶の酒を大量に買い込み、さあ!入場だ!

エントランスから宇宙人?が出迎えてくれる。15分くらいDJが曲を流してから、ドラァグクイーン達が入場する。沸き立つフロア。本当に同じ人間かよ、なんて美しいんだ!何を食ったらそうなれる?!度肝を抜くほどの魅力に夢中になる。

 

一応2月3日なので、節分のイベントらしくクイーン達が豆を撒く。ただし粒の豆ではなく、10粒ほど入った包装の豆だ。鈍いアタイでも3つ拾えた。

 

クラブってこういうところなのかな、と行ったこともないアタイは勝手に想像しつつ、傍らではおっさんがムチでケツを叩かれて「おぅん」とか嘶(いなな)く。フロアの温度は確実に上昇していた。

 

周りの人達が次々と服を脱ぎだし、思い思いのコスチュームを披露する。完全に自分は夢と現実の区別がつかなくなっていた。

 

 

友人が撮影

 

 

セクシーな外国人女性に、豆撒きでキャッチした豆を咥えさせられるアタイ。ぶっちゃけこのあと刺されて死んでも人生に悔いは無いと本気で思ってしまった。まぁもしかしたらここがアタイの人生のピークなのかもしれない。

 

喫煙用のテーブルで酒を飲みながら一服していたら、40代くらいのおばさんから「めっちゃキレイねー、娘より可愛いわ!」と褒めちぎられて、アタイはもう男として生きていくのは辞めようかと本気で考えたりもしたよ。確かに地毛の睫毛は無駄に長い。「絶対モテるでしょー?」とか訊かれたけれど、安心してくださいお母様、絶対にモテません!!

 

ドラァグクイーンともお写真を撮ったり。

 

 

うん、アタイとしては3年分くらいの陽キャ要素を全部放出した気分だ。

 

 

あとは終わりまで、見ず知らずの人と世間話をしていたと思う。友人含め5人でソファに座っているところに、外国人でヒゲのおっさんがコーラとテキーラ?を携えてやってきた。アタイは脇の方でぼんやりとタバコを吸っていたので、おっさんの話をちゃんと聞いていなかったのだが、どうもチ◯ポが20cm以上あり、太さも5cmくらいあるとか。秋葉原アダルトグッズ専門店でコンドームを買おうとしたら、日本人の規格だと装着出来なくて困っているといった内容が聞こえてきた。

 

おっさんフランス人らしくて、友人の1人が「この中で誰が好み?」と聞いたら、まさかのアタイを指名してきた。「このキビシイ目がイイ・・・!!」とか言っていたが、おっさんはあくまでも性の対象は女性らしい。

 

「俺男だぜ?」と告げると「えぇっ、男・・・ウソでしょぉ!!」とオーバー過ぎるリアクションをかます。こんなに可愛いのに・・・とかブツブツ言っていたし、なんかアタイの職場を訊いてきたりもした上に、脚を舐め回すようにさすってきたりとかリアルにセクハラを体験したわけだが、キモいと感じる一方で「外国人にまで認められる自分」がどこか嬉しくも感じていた。複雑。

 

おっさん、決してゲイじゃないとは言っていたが、どうやら新らしく「女装した男子の魅力」に目覚めちまったようだ。いや、アタイが呼び起こしてしまったのか。金持ちだったら連絡先を交換していたかもしれないが、よくよく考えると20cmもあるチ◯ポをぶち込まれるのを想像したら怖くなってやめておいた。

 

好みの女子(?)と遭遇できてご満悦のフランス人おっさん。どっからどこまでもハラスメントの塊みたいな奴である。

 

 

 

そんなこんなであっという間にAM5:00を過ぎ、謎のイベントはお開きに。

駅で解散し、帰宅して速攻寝たのだがアドレナリンが出すぎているせいか寝られないし、しかも予定よりも大分早く起きてしまった。

 

化粧も落とさずに寝たわけだが、寝起きでも案外化粧は崩れておらず、夢ではなかったことを確かめる。シャワーを浴びていつも通りの服装で出勤。電車で自分の顔を試しに撮影してみたが、改めて「我ながらよくあそこまで変われたなぁ」と感心する。

 

まるで別のアバターを気分によって使い分けているみたいな感覚が、どこか楽しかったと今になって思う。実際はこんなにきたねぇ非モテ陰キャなのに。

 

 

まぁ休日もダラダラ家で過ごしていないで、少しは出歩いてウエストを絞った方が良さそうね。

 

じゃ、今回はこのへんで。٩( ᐛ )و

 

 

 

☆=====三原さんが他にやっていること=====☆

 

無類のコーヒー好きのアタイが、ガチでコーヒー「だけ」を語る。三原さんの新たな領域!

www.rokujo-coffee.net

 

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